そよ風が吹いた
スマホの文字が飛んでいった
「す」と「き」の文字が
そよ風にのって飛んでいった
折れ曲がって
飛んでいった
届くのかな
途中落ちないかな
読めるのかな
わかるかな
お日様が笑っている
何処へ行くのかなと笑っている
また風が吹いた
「す」と「き」の文字はさらに舞い上がった
...
- いいね♪
- コメントを見る・書く（4）
-
セカンド
美しい花は
あなたの本当の姿なのだろうか
若い緑が美しい
それが本当のあなたなの姿なのではないのか
赤子の指先のように柔らかな
開きかけた若葉が
今日の雨の冷たさに
凍えることなく光り輝いている
その葉先から有り余ったこれからの命を
めいっぱい放出しながら
美しい花は
あなたの本当の姿なの...
- いいね♪
- コメントを見る・書く（10）
-
波の音が聞こえる
静かに潮の香りを漂わせながら
海は何十億年と息をしている
それは波となって打ち寄せてくる
遠くから声が聞こえる
誰かが自分を呼んでいる
力を下さい
私に
海は黙って
波を寄せてくる
もう一度
力を下さい
背を向けて
歩き始めた私に
海は頼もしく
うなずいた
何を書...
- いいね♪
- コメントを見る・書く（6）
-
さくらの花びらの一枚一枚に
花の精がきっといる
風に舞う花の精は
落ちることでその命を失うのだけれど
いったい空を舞っているとき
何を思っているのだろうか
何十万枚
何十億枚
そのなかで
わたしを思ってくれている精はいるのだろうか
空を舞っている瞬間に
少しでも
その瞬間に
少しでも
...
- いいね♪
- コメントを見る・書く（4）
-
落ちてくる
花びら
涙でにじみ
幾枚にも幾枚にも映る
落ちてくる
花びら
もうこれ以上
姿を見せないで欲しい
落ちてくる
花びら
もうこれ以上
涙を見せたくないから
緑のまじった
葉桜が好きです
- いいね♪
- コメントを見る・書く（6）
-
