【小説】初恋 その⑨ 受験一色
- カテゴリ: 自作小説
- 2025/03/08 17:57:19
修学旅行も文化祭も体育祭も終わり、受験一色になった。
――――放課後
それでも、私たちのグループも中山君たちのグループも、下校時刻ぎりぎりまで、学校に残っていた。今思えば、塾とか受験勉強しなくてよかったのかな?相変わらず、中山君は「島田の奥さ~~~ん!」て、私のことを呼んでくる。からかわれていても...
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修学旅行も文化祭も体育祭も終わり、受験一色になった。
――――放課後
それでも、私たちのグループも中山君たちのグループも、下校時刻ぎりぎりまで、学校に残っていた。今思えば、塾とか受験勉強しなくてよかったのかな?相変わらず、中山君は「島田の奥さ~~~ん!」て、私のことを呼んでくる。からかわれていても...
――――3年5組
今日から2学期だ。
「おはよう。星野。」中山君が教室で挨拶してきたーーーーーーーはじめてだったから、びっくりした。「おはよう。中山君。」私は思わず、じっと、中山君の顔を見てしまった。「ねえ、熱でもあるの?教室で話しかけてくるなんて、はじめてじゃない?」「別に挨拶くらいしてもいいだ...
――――お祭り
今日は近くの神社で夏祭りが催されていた。私はお母さんに浴衣を着せてもらい、麻美たちとお祭りに行った。夏祭りーーーーテンションあがる♡
中山君たちも夏祭り来ないかな。中山君たちの家から、ちょっと遠いから来ないか。小さな神社のお祭りだし...わざわざ来ないよね。
「よっ、島田の奥さん、...
――――放課後
今日は美紀たんに呼び出されて、図書室にいてる。「しずくは、好きな人いないの?」「な、なんで?」「しずく、お父さんが大変で...心の支えになるような彼氏がいたら、いいと思うのよ。」美紀たんは、真剣な顔で言ってきた。本当に私のこと心配してくれてるのがわかった。私のお父さんは1年前に脳血...
――――放課後遅く
私はいつものごとく、中山君とわちゃわちゃしてた。そうしたら、中山君が思い出したように、「今日の数学の宿題のプリント、7組、もう終わってたよな。答え写させて。」って、7組の笹野君に言った。「あーーーっ!」私は思わず叫んだ。「私、教室の机にプリント入れっぱなしだ。」「取ってこなくっ...