無垢なる観測者、あるいは夜の果て
- カテゴリ: 日記
- 2026/04/07 19:04:55
いかがでしょうか。
この街の灯りがすべて消え去るまで、
あと、ほんの数分というところです。
雨はアスファルトの毛穴を埋め尽くし、
私たちが立っているこの場所さえ、不確かな鏡へと変えてしまいました。拳銃の引き金と、神の指先。
その距離に、どれほどの差があるとお考えですか?
どちらも等しく、一つの世界を...
ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。
いかがでしょうか。
この街の灯りがすべて消え去るまで、
あと、ほんの数分というところです。
雨はアスファルトの毛穴を埋め尽くし、
私たちが立っているこの場所さえ、不確かな鏡へと変えてしまいました。拳銃の引き金と、神の指先。
その距離に、どれほどの差があるとお考えですか?
どちらも等しく、一つの世界を...
便利すぎる日々のなかで、
君たちは、何を汗ばんでいるのだろうか。
指先一つで世界が繋がるその前に、
隣にいる人の震える肩に、
気づけているだろうか。綺麗に整えられた、安全な場所。
そこで、傷つくことを恐れて、
感情を冷凍保存してはいないか。
平和は、空から降ってくるものではなく、
誰かの、言葉になら...
便利になったな、お前さんたちの世界は。
指先ひとつで何でも手に入り、
会わなくても誰かと繋がっているような気になる。
だが、その速さの分だけ、
何か大事なものを置き去りにしてはいないか。効率よく生きるのが、そんなに偉いことか。
無駄を省き、最短距離を走ろうとして、
道端に咲く花の匂いも、
隣を歩く者...
列車の隅、あいつのコートのポケットから
滑り落ちたのは、汚れた一通の封筒だった
表書きには、俺の名が――不器用な、あいつらしい筆跡で。「これを読んでいるなら、あなたはきっと独りね」
最初の一行で、視界が歪んだ。
音を立てて崩れ落ちる。『自分を責めないで。あなたが背負った闇も、
ジタンの煙の匂いも、私...
ガタつく車輪が、心臓の鼓動と重なる
冷え切った座席の横、そこには
あいつが好きだった、安物のカサブランカが揺れている「俺に関わるな」
突き放したあの日、あいつが見せた無理な笑顔
その裏側にあった孤独を、俺はジタンの煙の匂いで塗り潰した
守るために離れたはずが、失うことでしか守れなかった窓の外、夜明け...