Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

蒼の夜汽車に寄せて2

夜汽車は どこへ僕を運ぶのだらう
窓のむかふには 昏(くら)い夜のひろがり
かすかにひびく 古いチェロの音楽(うた)が
僕の耳の底で ずっと 鳴りやまずにゐるあゝ それは 遠い秋の日の記憶のやうに
ともされたランプのひかりのなか
あかい紅葉(もみぢ)の葉が ひとひら、ふたひら
僕たちの足もとに 落ち...

>> 続きを読む


蒼の夜汽車に寄せて1

窓の外(と)は 青い夜の谿(たに)だらうか
うすいガラスに映る 僕の顔は
なつかしい人の面影(おもかげ)に似て
ただ 黙つて 流れてゆく……おまへの知つてゐる 美しいもの
風の音(おと)や 白い草の花や
遠い日の かへらない約束よ
僕は なぜ ここに乗つてゐるのだらう夜汽...

>> 続きを読む


草の海に臥して

草の海に ひとり沈んで
わたしは ため息をかさねる。ちぎれた雲は 遠く去り
もどらない時間を おきざりにした。ねえ どうか捜さないで。
このまま 風のなか
消えてゆく 淡いかげのやうに。かすかな秋の ひびきが
わたしの なみだを
つめたく さらつてゆくまで。

>> 続きを読む


銀のひかりに溶けるまで

草の海に ひとり沈んで 横たはれば
夜のしじまが そつと睫毛にふれてくる
あんなにいそいで去つた 雲のゆくへを
風のささやきだけが 知つてゐるのだらうあをい暗がりのなかで ひとつ、またひとつ
遠いまたたきが 涙のやうにこぼれおち
そこに名もない 青い花を咲かせる
ねえ どうかもう わたしを捜さないで...

>> 続きを読む


白樺のそよぐ夜に 星屑とこおろぎの丘

風の香が吹き抜ける 誰もゐない丘のうへを
白樺の葉のすれあふ音が かすかに闇にこぼれてゐる
見上げる天空の 凍てついた星屑らは
ぼくの届かない場所で ただ無口にまたたく足もとの茅萱のなかに こおろぎの細い銀の糸が
冷たい土の底へ たえ間なく沈んでゆく
それは だれに聴かれることもない祈り
夜のなかに...

>> 続きを読む





Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.