【お話】明日、世界が終わるとしても。
- カテゴリ: コーデ広場
- 2019/05/11 10:33:34
この世界は、終焉に近づいている。
静寂に包まれ、冷え切って。何もかもが、死に絶えたように見える。
けれどそこにも、まだ。小さな命の炎が、そこかしこにあって。
ここにいる、ここにいると、歌を、叫びを、響かせている。
すべてを守ることは、難しい。
それでも、この花一輪ぐらいなら。その命が尽きるときまで、...
ほんのり楽しい、まったり時間。そんな場所。
この世界は、終焉に近づいている。
静寂に包まれ、冷え切って。何もかもが、死に絶えたように見える。
けれどそこにも、まだ。小さな命の炎が、そこかしこにあって。
ここにいる、ここにいると、歌を、叫びを、響かせている。
すべてを守ることは、難しい。
それでも、この花一輪ぐらいなら。その命が尽きるときまで、...
テーマは塔の中の姫君。ひとりさびしく過ごす、冷遇されている令嬢。誕生日にもだれも来ない。そこに現れた侵入者。そんな感じで。
わたしたちは、時の管理人。
何かがきっかけで、ゆがみ、よどんでしまう、時間の結び目を、
ほどいて、流して、滞りなく世界がまわるよう、
ひそかに、静かに、働いている。
時代の中で、世界の合間で、
触れ合う人、すれちがう人がいる。
一瞬の出会い。
それでも、それが、いつまでも永劫の中に、響いていることが...
ふうわり、と。
風に乗り、重くしめった水の香りに触れた。
これは、夢。
わたしは今、夢を見ている。
ゆうるり、と。
めぐり、めぐる。光と影が。
水鏡に映るものは。
世界と世界、過去と未来のあわい。
手を伸ばすと、ぱしゃりとはねた。
水しぶきは、輝いて歌になった。
響いて、つながり。重なり合って、映し...
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