薬指に光るリング
それはあなたの愛の結晶だったのに
今外してみると
白い跡が残るだけ
二人の愛の幻想のように
小さなそれを覗いてみても
小さな恋が映るだけ
でもそれでも二人にはよかった
それは永遠を物語っていたから
もう今となっては見えないけれど
あなたの好きな雨の季節
「雨が好きなんだ
何...
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薬指に光るリング
それはあなたの愛の結晶だったのに
今外してみると
白い跡が残るだけ
二人の愛の幻想のように
小さなそれを覗いてみても
小さな恋が映るだけ
でもそれでも二人にはよかった
それは永遠を物語っていたから
もう今となっては見えないけれど
あなたの好きな雨の季節
「雨が好きなんだ
何...
「今日は何の日?」
「何?」
「2人が出会った日よ」
「どこだっけ」
「今いる海辺じゃない」
「今日は何の日?」
「なに?」
「はじめて一緒に食事をした日よ」
「どこでだっけ」
「横浜のラーメン屋さん」
「今日は何の日?」
「何?」
「はじめて誕生日をお祝した日よ」
「何日だっけ」
「同じ日...
今日も1日という陽が沈んで行く
殺風景な日にも幕が下りる
あの頃はこんな日が来るなんて
思いもしなかったけれど
今はもう慣れてしまったのはなぜ
あんな日が何時までも続くと思っていた
いつまでも辿って行けると信じていた
でもやがてピリオドが打たれて
言葉が風に乗って
合わせる心のない二人がいた
...
あなたの背中のぬくもりが
のこっているかいないかじゃなくて
私の掌に指し示す
もうつかめないのもだと言うことを
あなたと別れることを知っていらなら
何故もっと愛さなかったろう
ううん それは違う
知らなかったのはきっと私だけ
気付かなかった愛の汽笛を
一度も振り返らなかったなんて
そこに愛...
昨夜見た夢
彼と楽しそうにしていた夢
でもこれは夢でしかない
彼のことは忘れなきゃならない
もう手の届かない彼のことなんて
事情を持って帰って行った
彼の唇もふるえていた
愛し合ったものが引き裂かれるなんて
私の唇も凍っていた
でもまだ手のひらに残った愛の炎
彼を追えばよかったのかもしれない...