さて、長い事書いてきたフィクション。
全て終了です。
招き猫、もうな~んにも残っていません。
逆さにしても、振ってみても、な~んにも出てまいりませんので悪しからず。
しかしながら、生きておりますと何かと色~んな事を体験しますし
そのうちまた何か、思いつくやも知れへん。
...
猫はただ、風に吹かれながらひまわりの花を観ていました。
まるで懐かしいぬくもりを思い出しているかのように。
さて、長い事書いてきたフィクション。
全て終了です。
招き猫、もうな~んにも残っていません。
逆さにしても、振ってみても、な~んにも出てまいりませんので悪しからず。
しかしながら、生きておりますと何かと色~んな事を体験しますし
そのうちまた何か、思いつくやも知れへん。
...
彼女は俺の軽自動車に乗ると、突然に泣き崩れた。
そして顔をあげて、今度は俺の目を見ながらこう言った。
「さっき、赤ちゃん・・・おろしたの。」
俺は彼女を守れなかった。
酷い言葉を発して、彼女の前から去ってしまった。
愛する女を、たった一人の女を、守ってやれなかった。...
3、それぞれの奇跡の夜
夜の帳が下りた河川敷で、俺は顔を地面に打ちつけ血を吐きながら、不思議な行動を取る知人の男性を見ていた。
彼は水辺を独り言を呟きながら、とぼとぼと歩いていた。
まるで、隣には誰かが一緒に歩いているかのようだった。
何を話しているのか、全く聞き取る事は出来...
2、奇跡の夜
彼女の目は俺に向けられる事も無く、じっと遠くの方の一点を見つめているようだった。
その表情からも、俺はこれから話される事の予想が付いた。
そして、俺のその予想は当たる事になる。
「私は好きな人がいるの。今その方とお付き合いしているの。」
しかし、その後の話...
1、再会
俺が彼女と知り合ったのは、もうかれこれ5年になる。
俺がハタチの頃、コンビニでバイトをしていた時の同僚だった。
彼女は看護学校に通っていて、俺はその店のフリーターだった。
俺は深夜の時間帯を勤務し、彼女は早朝6時にやってきて朝の2時間を通学前に勤務していた。
...