Nicotto Town




【小説】ガラスの少女 その⑫ 兆し


――――病院
今日は体育祭なんだなってぼんやり窓の外を見てました。浩平は後夜祭には参加せず、私のところに来てくれました。
「浩平!今日は体育祭で後夜祭もあるから来れないと思ってたけど、来てくれてうれしい。」浩平が優しい瞳で言ってくれました。「湖桃、最近、自分の気持ち、素直に話してくれるようになって...

>> 続きを読む


【小説】ガラスの少女 その⑪ お互いの気持ち


――――病院
私の部屋は角の一人部屋でした。本当は、精神科への転院を勧められたのですが、遠くになって浩平に会えなくなるのが嫌で、このまま学校の近くのこの病院でお世話になることにしました。面会時間も無理を言って夜の8時までにのばしてもらいました。その代わり、カウンセリングを受けることになりました。小...

>> 続きを読む


【小説】ガラスの少女 その⑪ 病院


――――病院
気が付くと、私は病室のベットに寝かされていました。愛里ちゃんと浅倉さんがいました。「湖桃先輩、大丈夫ですか?」愛里ちゃんが聞いてくれました。私は左手にまかれた包帯を見て、自分のしたことを思い出しました。そして、ひとりぼっちだと...私は、もうどうしていいのかわからなくなりました。涙が...

>> 続きを読む


【小説】 ガラスの少女 その⑩ 崩壊


――――小松公園
私を残して大地君は愛里ちゃんを連れて学校に帰っていく...
パリーーーン!
心が砕け散った...
もう、どうなっても構わない!大地君は、私を見捨てた!愛里ちゃんもいない...
浩平...
浩平...
浩平も、もう、私を抱きしめてはくれない!!
私は我を忘れて、気が付いたら、カバン...

>> 続きを読む


【小説】ガラスの少女 その⑨ 崩壊の前兆


――――湖桃の家
「湖桃ーー!高橋君が迎えに来てくださったわよ。」私は学校に行くつもりはなかったんです。でも、大地君が来てくれたので、慌てて用意をして、玄関に行きました。「大地君、迎えに来てくれたんだ♡」私は、嬉しかったんです。浩平でさえ、迎えに来てくれたことはなかったから...「おまえ、ほっとく...

>> 続きを読む





Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.