アナウンスの声が
発車の合図をする
見送る人など誰もいない
一人だけの座席
空白になった時間
生まれた街に帰る
短い旅だけど
でもそこには何もないだろう
鬱陶しいだけの人の影
何故そこに行くの
走りだした車窓から
見えるのは過ぎ去っていく季節
何度もあなたと見た風景とは
全く違うものだけど
...
お気入りの設定を表示しない。
お友達の設定を表示しない。
アナウンスの声が
発車の合図をする
見送る人など誰もいない
一人だけの座席
空白になった時間
生まれた街に帰る
短い旅だけど
でもそこには何もないだろう
鬱陶しいだけの人の影
何故そこに行くの
走りだした車窓から
見えるのは過ぎ去っていく季節
何度もあなたと見た風景とは
全く違うものだけど
...
ポインセチアを買った
「いつも枯らしちゃうんだからやめたら?」
あなたはいじわるを言ったけど
ことしこそは枯らさない
枯れてしまった二人だけど
数えてみると1年は
足早に過ぎて行く
1秒1秒の積み重ねなのに
その1秒が重くても
知らないふりで通り過ぎる
青葉が光った春も
眩しく照りつけた夏も...
「これがいいよ。これにしたら?」
あなたと選んだ真冬のコート
袖を通す季節が来た
気がつけばもう
イルミネーションが光る
カフェに座って
窓を通り過ぎる人
眩しく見えるのは
私だけだろうか
向かいの席が空いている
あんなこともあった
こんなこともあった
もう思い出にすぎないけれど
足早に季節...
初雪の知らせが
北の国から来た
もうそんなに歩いてきたのか
めくるめく季節を過ごして
切ない心を抱きしめたまま
カレンダーは一枚ずつ
時を告げていく
もうめくることもない
あの時を止めたままで
何の印もなく
恋に落ちて
落ちて 落ちて 落ちて
愛を抱きしめることを知って
切ない夜を過ごして
...
あなたの胸を抱きしめた
このまま離れたくなかった
温かなぬくもりを信じたかった
もう私のものじゃないなんて
思いたくなかった
このまま時が止まってしまえばいい
何も言わず 何も聞こえず
最後だなんて嫌だった
あなたの肩を抱いて
その手はこんなに強いのに
でもだめだった
もう遠いあなたのめには...