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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を…(1)

■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(1)

    歐洲近代の繪畫を論ず

        一

今から數年前、イギリスの文壇に二つの注目すべき繪畫論が見はれた。一つはマクコール(D.S.MacColl)といふ人の『十九世紀美術』(“Nineteenth Century A...

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■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝(71)

■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 附記(3)

我れ甞て匈牙利に遊び、劣りたる西亞の文明が、千年の間に如何に全く、勝りたる東歐の文明に征服せられ滅亡せられたるかを見て、涙のにじむを禁じ得ざりし。日本は先づ日本乃至東洋の文明を確立するの必要を感ぜんか。
英にキップリング等の英帝国主義を歌へるあり...

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■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝(70)

■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 附記(2)

取るべき針路は、哲理的、可なり、神秘的、可なり、標象的、可なり、はた自然的、可なり、寫實的、可なり。要は目ざす所に一境非凡のもの、人をして、胸躍らしむるものあるに止まる。是れ幻中のダンテが説法なり。
我れおもへらく、情趣的よし、宗教的よし。されど...

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■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝(69)

■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 第十五(3) - 附記(1)

あゝ我れ論に興湧きて、いたくも夜を更かしたり。今夜はさらば。」
名殘惜しく、袖を引き止めんとするに、姿は早くも失せて、彼方水天の極みに、青赤の雲道虹の如く消ゆると見れば、今まで開いたりし天と水とは再び相迫つて、僅にもとの一髪線の...

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■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝(68)

■近代文藝之研究|研究|囚はれたる文藝 第十五(2)

而して文藝が漸く此くの如き域に向かはんとすると共に、全般の思想界また、傾き行く所は宗教にあるか。世人或は未だ意識せずして、さま/″\のものを要求しつゝあることもあらん、而も其の落ちつく所は、宗教を求むるの聲なりしことを發見するの日、...

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