■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫…(11)
- カテゴリ: その他
- 2010/07/22 17:41:42
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 二(4)
之れを彼等は名づけて「新批評」(New criticism)といつた。此に至て美術論壇は大體に於いてアカデミー派と新倶樂部派及萬國協會派との抗爭となり、舊派と新派、守舊派と近代派といふやうな對照となつた。勿論作をする側では必ずしも相限るといふ...
島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 二(4)
之れを彼等は名づけて「新批評」(New criticism)といつた。此に至て美術論壇は大體に於いてアカデミー派と新倶樂部派及萬國協會派との抗爭となり、舊派と新派、守舊派と近代派といふやうな對照となつた。勿論作をする側では必ずしも相限るといふ...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 二(3)
同じ順序で十九世紀の末に新英國美術倶樂部(New Englishi Art Club)といふものが起こつた。續いてまた萬國彫刻家、畫家、彫畫家協會(International Society of Sculptors, Painters an...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 二(2)
そこでイギリス畫界の現状に立ち戻つて、先づ水平線をローヤル、アカデミーの一派と假定すると、反動、新傾向などいふものは大抵之れと逆行する方面から見はれて來る。之は固より何の場合にも生ずべき自然の勢であらうが、其の昔ローヤル、アカデミーの出來たの...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(8) - 二(1)
斯くの如くしてホヰツスラーとサーゼントとは、實にイギリス近時の畫界で最も多く生きた部分を代表する二大家であつた。而してまた此の兩者は根底に於いて生命を同じくして、アベー。シャノン等と共に種々の方面から相通じた一つの傾向を形造つて...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の繪畫を論ず 一(7)
此等の人々はみなアメリカの血をイギリスの藝術に注いでゐるものである。而してホヰツスラーは即ち其の隨一人なのである。少なくともサーゼントと相并んで此の國畫壇の最高位を二席までアメリカ魂によつて占領してゐたことを思へば、イギリス美術とアメリカ魂と...