Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



緑の沈黙

この森に、会話は似合はない。
シダの葉が滴をこぼす音さえ、
ここでは重すぎる罪の告白のように響く_私は帽子を直し、
湿った土の香りを深く吸い込む。
都会の排気ガスに汚れた肺を、
この冷徹な緑が、ゆっくりと、執拗に洗っていく。「邪魔をする」誰に宛てるでもない挨拶が、
苔むした岩に吸い込まれて消える。
...


境界線の警笛

鏡を覗き込み 獲物の傷を数える時
自分の頬にも 同じ裂傷がないか
俺は 冷めた指先で 確かめる「あいつ」を笑う その歪んだ唇が
いつしか 「あいつ」と同じ形に固まらぬよう
俺は 自分という名の 一番厄介な「他者」を
誰よりも厳しく 監視し続ける優しさという名のメスは よく切れる
だが 手元を狂わせれ...


瓦礫の揺りかご

お前の言葉の裏にある 深い断層
その震源地は どこにある?
愛されなかった子供の 震える拳か
それとも 誰にも見つけられなかった 空っぽの部屋か「知っている」ことでしか 盾を作れず
「自分」を語ることでしか 息ができなかった
いつしか 鏡の中の自分を 神に仕立て上げ
借り物の言葉で 崩れそうな魂を補...


硝子の檻のピエロ

お前が必死に積み上げる その歪なブロック
崩れそうな足場の上で 必死に旗を振るその姿
見方を変えれば 学芸会の主役を欲しがる
子供の泣きっ面に 見えないこともない「私を見て見て」「認めて認めて」「褒めて褒め上げて」
言葉の裏で そう必死に叫んでいるのが透けて見える
お前のその 厚化粧のプライド
剥が...


亡霊たちの社交場

お前たちの声は ひび割れたレコードだ
「不幸」を飾り 「助言」を押し売り
「虚栄」の薄皮を 必死に繋ぎ合わせる
その醜いダンスに 俺を誘(いざな)うなお前たちが欲しがっているのは
俺の言葉ではなく ただの「観客」だ
自分の影を大きく見せるための 照明(ライト)代わりに
俺の時間を 消費させるな「君の...





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