僕の正気が残っているうちに(嘘日記)
- カテゴリ: 日記
- 2026/04/12 19:28:38
カナさん。
どういったらいいかな。この手紙を書き終わるころ、僕は自分がまともでいる自信があまりないのです。でも、なんていうかな。僕はまともさと、まともじゃなさのあわい みたいなのを結構信頼しているんです。信頼?信頼ってあっているのかな。とても大事なものって思っているといえばいいのかも。ああ、ペンを走...
カナさん。
どういったらいいかな。この手紙を書き終わるころ、僕は自分がまともでいる自信があまりないのです。でも、なんていうかな。僕はまともさと、まともじゃなさのあわい みたいなのを結構信頼しているんです。信頼?信頼ってあっているのかな。とても大事なものって思っているといえばいいのかも。ああ、ペンを走...
毎週同じに週1回、隣県の母の面倒を見に、電車とバスを乗り継いでいく。県庁所在地へのベッドタウン、というと聞こえはいいけどつまり、高速バスで県を移動しさらに電車とバスを乗り換えてようやく実家にたどり着く。
母は私を歓待する。もう彼女には後がないのだ。夫にも先立たれ、子供しか寄る辺がない。ご近所さんとも...
中学生から高校にかけての私のドグマは「今感じていることを忘れて生きることは一番醜い」ということだったし、まんまと私はその時感じていたことを何も思い出せない。まさしく忘れてはいけないと思っていたという記憶だけがあって、忘れたくないと思っていたものの中央にあったものは全く覚えていない。
救いがあると仮説...
あの人たちはもう死んじゃったかなぁ。あの人は青葉市子が好きだった。あの人は宮沢賢治が好きだった。私は好きなものがある限り人は死なないと思っていたし私は永久に年を取らないと思っていた。でも世界は私の思った形はしていなかったみたいだ。そういうことが続くと私は何一つ知らないんじゃないかと思う。&helli...
タカコさん、しばらくぶりにお手紙します。
私は長いことひとりぼっちだったから、自分がひとりぼっちだなんて気づきませんでした。ずっとご飯は美味しかったし、見るもの全ては楽しかったし。人生にも満足していました。でもタカコさんがいろんなことを喋ったり、聞いたりするから、私は人生がわけがわからなくなってしま...
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