Nicotto Town


✪マークは作り話でし


✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし

閑静

この恋がなんだというのだろう。いつも見かけるあの人、俗にいうひと目ぼれである。恋というのにはちょっと違う。でも恋でしょむしろ私の領分を離れて、運命と共に歩いている。人はいくつになっても恋をする、その豁達な足どりに何の助言が必要だろう。この恋に私は心の中であきれたり感心しながら、この恋を見つめるだけ。...

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毒の味

人は噓をつく動物だ。失礼、つかない人もいる。でも私の周りには、噓つきが多いことは間違いない。現に私も噓つきである。人はどうして噓をつくのか ? 、この問いを子供のころ父に聞いたことがある。帰ってきた答えは、ニコニコしながら「病気なのさ」と簡単な答えだった。なるほど、私も病に侵されてるってわけだ。と、...

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水鏡

人は誰でも自分の姿を鏡に映して、その姿を見ている。でもその鏡には正面しか映らない、二枚合わせると後ろも見えるが。そう、幾重にも重なり合って深い海の底まで続くようにも見える。人と知り合うということは、自分の人生が人と重なり合うこと。自分では見えなかったものを、ほかの鏡が重なることで見せてくれる。鏡の大...

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ドール

私の友人の趣味は多彩で、いつの間にか私もその道に迷い込んでいるときが多い。その中でも石膏人形作りに凝っている奴がいる。奴の話によると澄明な感じのする額と頬をつくるのに、絹雲母の粉末が欠かせないという。それも、できるだけ硬質な水の土地で取れる雲母がいいという。暇なので奴と一緒にドライブを兼ねてお出かけ...

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居眠り

チョット遠出の帰り、車内で居眠りをした。うつらうつらの夢の中で、私は火祭りを見ていた。草地には雪がかぶさっている、凍てついて硬くなったところを新しく踏み込む。踵がひんやりする、足跡は一回り大きくなった。木の枝の雪が綿あめみたいだ、紅いくちばしの白い野鳥が枝をついばんでる。私は近寄ったが野鳥は逃げない...

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