一年は過ぎただろうか、
私に泣きついてきたのは幸子ではなく雪太郎の方だった。
そう言えばトンと雪太郎の浮名を流す噂を聞かない、
病気は直ったか、ま~二人で仲良くやっているのが一番だろう。
待ち合わせ場所は人気のない公園だった前から雪太郎が来た、
それは妙にびくびくしながら後ろを振り返り挙動不審だった...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
一年は過ぎただろうか、
私に泣きついてきたのは幸子ではなく雪太郎の方だった。
そう言えばトンと雪太郎の浮名を流す噂を聞かない、
病気は直ったか、ま~二人で仲良くやっているのが一番だろう。
待ち合わせ場所は人気のない公園だった前から雪太郎が来た、
それは妙にびくびくしながら後ろを振り返り挙動不審だった...
雪太郎は女たらしだった。
彼は一見呑気なおぼっちゃんの見えるので、
会う人みんなに微笑んでいい人ねとよく言われる。
そして顔立ちもスタイルも整っているから言う事が無い、
ま~頭は私と同じ大学なので普通だろう。
私は雪太郎と付き合いが長いため彼の女性遍歴をよく知っている、
女性うけをイイことによく彼女...
もろはの刃で月を切る
薄く向こうが透けるょう
月光でといだ氷の刃
私の瞳は空を切る
薄く向こうが透けるょう
月光で鍛えた氷の刃
あなたの言葉は夢を切る
薄く向こうが透けました
私は子供の頃、
いかにこの地上から月が遠いのか夜空を見上げて考えていた。
幼い頃よく、
空に手を伸ばして片目を閉じて指先で月をかくして見た。
その小さなひとさし指に月はすっかりかくれてしまった、
今この指の裏側に月がいる。
そう思うとその指先に何故かすがすがしい物を感じた、
指を動かすともしかしたら...