補修用の部品の品番を調べるために、
一年前の手帳を見る。
去年の今日・・・駅構内の階段の補修工事をしていた、
昼間は人が多すぎるので人波を避けながらの工事だった。
私は階段の上から転げ落ちてくる、
二個のレモンに出くわした。
拾いあげると上から声が聞こえた、
おばあさんがレモンを山盛りに入った大きな...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
補修用の部品の品番を調べるために、
一年前の手帳を見る。
去年の今日・・・駅構内の階段の補修工事をしていた、
昼間は人が多すぎるので人波を避けながらの工事だった。
私は階段の上から転げ落ちてくる、
二個のレモンに出くわした。
拾いあげると上から声が聞こえた、
おばあさんがレモンを山盛りに入った大きな...
カフェごはん付き合わせにドーンと盛られ、
子供たちの人気メニューにも必ず挙がるフライドポテト。
高カロリーとわかっちゃいるけどやめられない、
フランス人の大好物だ。
とは言え健康志向は避けられず、風当たりが強くなってる。
御多分に漏れず私もおつまみでのフライドポテト好きでし、
やめられないとまらない...
「ウソょ。そばって言うのもウソ、近所のレストランもウソ、
飯食ったっていうのも大ウソ」
「どうしたんだょ ? 、すごい顔して、いゃ俺が一体何をしたって言うんだょ ? 」
「浮気。渋谷のホテルで。グレーと黒のドレス着て、口が食人種みたいに赤い女と」
さすがに○男の顔色が変わった。
「胸にグサリと突き刺...
レディス用のトイレのドアを押すと、
女が一人鏡に向かって口紅を引いていた。
色はスカーレット。
グレー地の黒のパターンのドレスは無彩色なので、
赤が目に焼き付くほど鮮やかだった。
女の傍を通り抜ける時、彼女から微かに冷たタバコの匂いがした。
私は反射的に眉を寄せた、
そしてすぐに自分がどうして眉を寄...
スタイルと聞くと、少し焦る。
まだ、わたしの中でスタイルとは、ほんの少し前まで、
体のそのことでしかなかった。
雑誌などでスタイルを持ったという感じの使われ方が目立ってきていても、
一向に気にならなかった。
新しい恋が始まった。
そして、その相手である彼がその言葉を連発する。
「これは俺のスタイ...