粉雪で火照った体をひやしたら
あなたへの気持ちも冷えたので
アイスティーのグラスに
溶かしてしまった
だから
アールグレイのティーソーダが
少しジンジャーの味
はじける炭酸の泡が
粉雪と一緒に溶けてゆきました
飲み干したら春が来て
濃いめのミルクティーを入れるから
ブラウンシュガーのような恋人を
今...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
粉雪で火照った体をひやしたら
あなたへの気持ちも冷えたので
アイスティーのグラスに
溶かしてしまった
だから
アールグレイのティーソーダが
少しジンジャーの味
はじける炭酸の泡が
粉雪と一緒に溶けてゆきました
飲み干したら春が来て
濃いめのミルクティーを入れるから
ブラウンシュガーのような恋人を
今...
遠くを、
あるいは細部を見るための光学機器は「視る」と言う機能の延長線上にある。
それは視神経の、拡大・強化への欲望だろう。
ゆえにその道具たちは、機能はもとより人間的なデザインを希求する。
物々しさをそぎ落とした「見る」ためのシンプルさ、
非常なほどに無駄を省いたその造形。
「ビクセン/アルテス」...
男の料理というのは太っ腹な食材の買いっぷり、
豪快なフライパン捌きそして気持ちのいい食べっぷりにあると言う。
今や草食系男子なんて言葉があるし、男も器用に料理を作る人もいる。
となれば道具選びにも、こだわりがあって当然でし。
ほとんど今まで外食であまり作らなかったけど、気が向くと作っている。
一人者...
あやふやだった頃
もてあまして捨ててきたものたち
諦観の中を泳ぐ
霧氷の中で凍える
この窓からじゃ月は見えない
遠くで金星が私を笑う
この腕も足も縛られていたなら
届かない星に焦がれることもないのだろうか
単純な哀しみほど強く輝く
生ぬるい体温は置き去りにされて
私に似合うのは結局
夜でもなく朝でも...
雨のため仕事が早く終わったが、ランチは少し遅くなってしまった。
夕飯の買い出しも行かなくてはなるまいに、
でも腹が減っては買い物どころではないので胃袋を満たす事にする。
帰り道いつものきっちゃ店に2時近くに着いた、当然店も空いている。
「ランチ・・まだある?」
「あるょ」
テーブルには奇妙なローソク...