雨の一日、しとしと降る雨に誘われてきっちゃ店へ。
最近疲れすぎてるせいもあり、ゆっくりと早めのランチ。
コーヒーを飲み終えて思い出した、
あの何とも言えない飴のこと。
「マスターこの間の飴、美味しかったょネ」
「ゼブラ夫人のか・・・」
私とマスターが貰った飴は違ったのだけど、
わたしの飴は美味しかっ...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
雨の一日、しとしと降る雨に誘われてきっちゃ店へ。
最近疲れすぎてるせいもあり、ゆっくりと早めのランチ。
コーヒーを飲み終えて思い出した、
あの何とも言えない飴のこと。
「マスターこの間の飴、美味しかったょネ」
「ゼブラ夫人のか・・・」
私とマスターが貰った飴は違ったのだけど、
わたしの飴は美味しかっ...
ああ誰か
「外は雨だね」
と言う前に 泣いているのですかと
それすら訊かずに そばに座って
叱ったり 励ましたり
弱いなともどかしがったりせずに
優しく微笑んでるだけ
お店の前で立ち止まり、
ショーケースの中を覗きこむ。
ポロライド写真の焼きそこないのような、
グレーの金魚が水の中をユラユラしている。
クレーの金魚 ? 、
新種か。
よく見るとその背びれや尾びれは、
特殊な布地でできている。
小さな鉢の中をまるで泳いでいるようにも見える。
じっと見てると水面から舞...
こないだの飲み会以来、行ってなかったきっちゃ店。
夕食がてらビールを飲んでいると、後ろから甘い香り。
こないだのシマウマのご婦人だ、別にシマウマではないのだけれど。
あのティシャツの印象がやたら強くて、
マスターもそのティシャツを来ていない夫人にゼブラさんなんて言ってる。
そして忘れられないその声、...
ある日の夜のこと、
気がついたら私の背中に花が咲いていた。
二、三日前からつぼみができていたことに気づいてた。
すぐに消えるだろうと知らん顔していた、
だんだん痛くなって裸で眠った夜についに花になった。
うつぶせに眠っていた丑三つ時、
その甘い匂いに息がつまり目が覚めた。
頭ぐらいある大きな不思議な...