休日の過ごし方は、予定でスケジュールがいっぱいだ。
天気もいいので、洗濯をしてから掃除に片付け。
システムデスクの引き出しの整理と、
何十個もある引き出しを全部あけていらなくなったものを処分する。
引き出しを開けてみると、思わぬ落とし穴にはまる。
そこにはひとつかみほどのビー玉、
机の上に無造作に置...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
休日の過ごし方は、予定でスケジュールがいっぱいだ。
天気もいいので、洗濯をしてから掃除に片付け。
システムデスクの引き出しの整理と、
何十個もある引き出しを全部あけていらなくなったものを処分する。
引き出しを開けてみると、思わぬ落とし穴にはまる。
そこにはひとつかみほどのビー玉、
机の上に無造作に置...
架空線が灰色の雪を横切って、北の街にのびてゆく。
無限軌道に浮かぶ駐車場は、雪の階段ができている。
菱形につらなるパンタグラフから碧い火花がちり、
遠ざかる市街電車の音はいつまでも凍った敷石をふるわせた。
「ねぇ、雪玉をスパークさせる方法を教えようか」
「知ってるさ、炭酸水とドライセルを使うんだろう...
なんども涙が浮かぶ気がした
流れださないなら大丈夫
そんな非常口をもうけて
押さえきれない切なさを
ひっそりと想いだす
香ばしい香りが食欲をそそる。
マスターは今日のサービスと言いながら、
フランスパンとレモンジャム出してくれた。
紅茶はカモミールティが相性がいいと言う。
パンを見て昼間車の中から見た、
フランスパンのような雲を思い出した。
ぼってっと空に浮かんで、重そうに少しずつ西へ流ていた。
フランスパンはこね方...