目の前には黒い道
宇宙の終りの瞬間をいっきに凝縮したような
そんな黒い道が足元から伸びる
小さな革のトランクを持った男たちの
哀しい本能がそこにはころがっている
トランクの中には
本の少しの希望と
多いなる絶望の予感
どこに行くとも知れぬ孤独な旅人に
ひっそりと
寄り添っている
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
目の前には黒い道
宇宙の終りの瞬間をいっきに凝縮したような
そんな黒い道が足元から伸びる
小さな革のトランクを持った男たちの
哀しい本能がそこにはころがっている
トランクの中には
本の少しの希望と
多いなる絶望の予感
どこに行くとも知れぬ孤独な旅人に
ひっそりと
寄り添っている
天気のいい日が続く、気温も上がる。
桜の花が一気に満開だ。
商店街の店先に、桜餅が並んでる。
ひとパック買って食べる、噛んだ時のよもぎの香りが鼻に嬉しい。
風が吹くと冷たいのに、空気がとまるとモヤモヤと春のあたたかさだ。
ベンチに腰かけて話をする人たち、ときおり桜をあおいでいる。
喋り言葉は枝の間を...
今日は雨だったので、仕事が早めの切り上げ。
そのままいつものきっちゃ店に直行、
夕べの話で紅茶入門を開くというのだ。
コーヒー専門でもあるけど、
紅茶の色々な飲み方について話をするらしい。
この時期もうすぐ来る夏に向かって、
アイスティーの入れ方について語った。
マスターのおすすめの飲み方は、
料理...
いつもの喫茶店、カランと氷の音が響く。
金曜日の夜は必ずいる奴、
私は不規則なのでマスターからあいつ来てたよ~~って教えてもらう。
さてさて今回のお話ものは、ナ~~~ニ。
「それなに ? 」
「夢を見るための双眼鏡さ」
確か前も持ってきてたよね、今度はさらにその上を行くものだそうな~。
人は凝り始め...
宝物みたいな風景があります。
この時期必ず持って現れる、菜の花の贈り物。
自転車ツーリングの帰りに寄ってくれる、
でも今回は庭で咲いたものを持ってきてくれた。
どこかで貰った果実も入れて、
*ごんぎつね*の物語みたいに裏口はないから玄関扉にぶら下がっている。
これはあいつの贈り物だと目印になっている...