Nicotto Town


✪マークは作り話でし


✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし

雨降りの日。
あちこちのお店の前にいっせいに傘が並ぶ、
それも使い捨てやら高そうなものまで。
だから天気予報を聞いて晴れの日に、
荷物として傘を持たない人が多い。
カメラを忘れても携帯は忘れない、
ほとんどカメラがついてるし。
そんな便利な生活に慣れてしまうから、
恋をするのが下手な人が増えたような...

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✪続 行方

心の中にぽっかり穴があいたようです。
失恋したのです。
そんな日に限って、
いっかその人と一緒に見たかったとっておきの風景が、
テレビのバラエティ番組の舞台に使われている。
・・・・・・怒る気にも、
笑う気にもなれない。
街を歩いても、
風が身体をすり抜けていくような気分。
鍵屋さんの店先で楽しそう...

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かけがいのない

人間はその時々の自分を抱えて、
バウムクーヘンみたいにぐるぐると輪を重ねて年をとっていくような気がする。
その年輪みたいになっているそれぞれの輪のところに、
その時々の自分がいてこんなふうにきっかけにふれた時、
その自分がピュッと飛び出してきて今と言う現在に重なる。
季節の変り目の風が吹くだけで胸に...

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月のこども

月の引力は地球の6分の1。
それならきっと月で育った子供は地球の子供より、
まさか6倍とは言わないがキット背が高いに違いない。
まずそう考えました、単純だ~~~。
ところが宇宙に出て無重力状態で麦を育てると、
同じ物を地球上で育てた時より育ちが悪いらしい。
どうも麦には引力で下に引っ張られる力に負け...

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月への階段

ありあけ月に続いている階段は、
うすれゆく闇にかたちを消し、
夜の残骸は朝の静寂に飲み込まれた。
残された夢見鳥のような埃たちは、
乾いた風に連れ去られ、
そこにはもう何も残ってはいない。
遥か太古の原色の世界で、
人間たちが、
月に昇って行った事を知るものは今となっては誰もいない。
だから今宵も、...

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