君を守る覚悟なんて、
浦島太郎が竜宮城に行く前にはすでに決まっていたことさ。
いやいや、
ツタンカーメンの呪いにかけても嘘じゃない。
なあに、
11才の頃にはロミオの悲劇をのりこえた。
15才の頃には自分の首の血管より近いものと戦った。
でも、
私は死ななかった。
君をおいて死ねないもの。
そうそう...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
君を守る覚悟なんて、
浦島太郎が竜宮城に行く前にはすでに決まっていたことさ。
いやいや、
ツタンカーメンの呪いにかけても嘘じゃない。
なあに、
11才の頃にはロミオの悲劇をのりこえた。
15才の頃には自分の首の血管より近いものと戦った。
でも、
私は死ななかった。
君をおいて死ねないもの。
そうそう...
ユメを育て眠らせる、
あたしのちっちゃなベッドの下に。
あたしはいつも真夜中に、
彼女のいびきで目を覚ます。
毎日毎日あたしのユメは、
グゥグゥグゥグゥグゥ高いびき。
夜ごと夜ごとにあたしは逆に、
彼女のいびきで眠れない。
だけどやっぱり彼女のために、
きれいな絹のリボンとちっちゃな鈴をつけましょう...
「お裾分けでいただいたものなんだけど食べる」
マスターからクッキーをいただいた。
そう言えばよく、
「お裾分けですが、と言って、
お隣にこれを持っていってちょうだいね」
幼い日、母からそう言いつけられて、
ご近所に色々なものを持っていった事がある。
よそからいただいたものを分けて、
ほかの人にあげる...
歩道に散らばったガラスの破片が
ヘッドライトに照らされて
乱反射している
そんな光景を
不思議な気持ちで
私はじっと見ていた
過ぎ行くクラクションの中
子供の頃に使っていた小さな椅子。
私が忘れてしまったことも、
まだ覚えています。
日曜日に父が作ってくれた、
月曜日に母が白いペンキを塗ってくれた。
火曜日の夜にはもう、
小さな私が得意げにその椅子に座っていたそうです。
ミルクを飲んだり、
ご飯を食べたりしていたそうです。
背もたれのイニシャルは...