まだ青くて固いトマトをかじりました、
あと二日待てば美味しいのに。
気に入った色の口紅が品切れだった、
別の色を買ってしまった。
次の日にはもう棚に並んでいたのに。
どしゃ降りの雨の中を飛び出してびしょぬれ、
五分後には小降りになっていたのに・・・・・。
せっかちで、ほんの少しが待てない私。
...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
まだ青くて固いトマトをかじりました、
あと二日待てば美味しいのに。
気に入った色の口紅が品切れだった、
別の色を買ってしまった。
次の日にはもう棚に並んでいたのに。
どしゃ降りの雨の中を飛び出してびしょぬれ、
五分後には小降りになっていたのに・・・・・。
せっかちで、ほんの少しが待てない私。
...
夏は何と言ってもTシャツでしょ、
着ていて楽だし肌触りがいいし汚れても気にならない。
洗濯もガンガンできるし、
気持がいい。
そういうところが、Tシャツのえらいところ。
何度も洗濯して肌になじんだTシャツは、
自分の体の一部のようになる。
「また同じの着てる」
そう言われてしまうくらい何度も着てしま...
傷つかない人生なんてない。
傷のない人間なんか魅力がない。
生きるということは、傷つけ傷つけられるということなんだ。
疲れているとき、
食欲がない日。
時間がないとき。
お酒を飲み過ぎてしまった次の日。
そんな日は、スープの日。
そのとき家にある野菜や缶詰をつかって、
美味しいスープをつくる。
野菜スープなら好きな野菜をざっくり切って鍋にいれて、
あっさりコンソメでコトコト煮る。
火がとおれば完成だ、
男の料理ここ...
夕日が沈むと、夏の空が深い藍色に染まる。
その頃になるとたくさんの人が集まりだす。
浴衣を着ている人、仕事帰りの人。
夏休み中の子供たち。
夜になっても温度が下がらない、
団扇を手にしてあおぐ姿が目につく。
じわりじわりとその時がやってくる、
もうすぐ花火が打ち上がる。
夏は日本中で花火大会が開かれ...