車を降りたころから、冷たい雨が降り始めた。
疎水に沿った細い道を歩いていく。
雨にけむる奥深い山が広がり、
その視線のはるか向こうに渓流が見える。
一歩進むごとに、秋の気配を感じる。
ここは十年前に一度だけ来た場所だ、
仕事で近くまで来たのでよってみた。
簡単に歩けるハイキングコースてきな場所、
今...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
車を降りたころから、冷たい雨が降り始めた。
疎水に沿った細い道を歩いていく。
雨にけむる奥深い山が広がり、
その視線のはるか向こうに渓流が見える。
一歩進むごとに、秋の気配を感じる。
ここは十年前に一度だけ来た場所だ、
仕事で近くまで来たのでよってみた。
簡単に歩けるハイキングコースてきな場所、
今...
毎日は連続ドラマみたいなもの、
思いもよらないことや途方にくれることが起きる場合もある。
でも、ドラマのようにはいかないけどね。
長い物語の中でのワンシーンは、ドラマチックなんだょね。
ものは考えようでどんなことが起きても物語のように生きると思えば、
客観的におおらかに受け止められるかもしれない。
...
下から見上げると緑色した一枚の巨大な板に見える山肌は、
実際に歩いてみると凸凹に満ちていた。
仕事帰りによったハイキングコース、
もっと先まで行きたかったけど時間もないのでここまで。
今度は休みの日にでも来てみよう、
夜空を見上げると満天の星空。
遠い銀河が広がっていた。
彼は私をこの店に誘った。
骨董と呼べば聞こえはいいが、
果たしてそのものが本当に価値があるかどうかは疑問だ。
特に彼が買ってくるものは、・・・である。
そのお店は弁柄格子を並べた町屋が続くいっかくにある。
「がらくた」という名の風変わりなお店、
中を覗くと確かにがらくたばかりのように見える。
骨董な...