孤独という自由を人は恐れ、
その価値を評価しないよう、
真の意志の存在を忘れるよう、
人は努力するのだ。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
私の家の斜め前の一軒家のお庭には、
玄関先の花壇いちめんにクローバーを植えてある。
それは原っぱにあるクローバーではなくて、
手をかけて育てているという感じのもの。
その家の前を通るたびに、
私はいつも手の中にある幸せについて考えます。
「幸せががして」という言葉がありますが、
本当の幸せは探すもの...
ときどき私はそっと、
楽しい絵。
優しい絵。
怒った絵。
悔しそうな絵。
私自身の姿をその風景の中に入っている絵みたいに交換している。
貴重なる指ぬき二つ。
縫物をするための指ぬきと、
縫い目をほどくための指ぬき。
その指ぬきで縫った服やドレスは、
指ぬきの中にしまうことが出来る。
小麦のドレスが一着。
砂糖のドレスが一着。
大麦のドレスが一着。
風の強い日曜日のための熱気球のドレスが一着。
おなかペコペコの朝についばむためのコケモ...
目をとじて、
聴いてごらんょ。
小さな古い箱の中。
シンデレラの、
七つの笑いのかけらがはいっているょ。
彼女のかわいらしい靴の、
六つのガラスのかけらとならべてね。
手にとってごらんよ、
目をとじて手にとってごらんょ。
ほら、
幸せになった。