その島では
決して手の届かないものを
「月の水」という
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
「私、そのとき、泣いてしまった・・・・。
どうしてだか、わからないんだけれど。
涙が止まらなくなって、恥ずかしかった。
あんな恥ずかしかったことって、初めてだょ」
「負け方がわからなかったんだょ、君は。
勝つことばかり考えていた。
どうやって負けたらいいのかも、考えなくちゃね。
それが名人というも...
今、好きな場所。
好きな花。
今、好きな色。
好きな匂い。
今、好きな本。
好きな歌。
今、好きな声。
好きな人。
それは、あなた。
あなたは世界の果てにある、
ロンリー・ハーツ・読書倶楽部を知っているだろうか。
私はその倶楽部の永久部員だが、
入部したのは30歳を過ぎてからである。
と、このように書くとこの心寂しい読書倶楽部に入部するためには、
それにふさわしい年齢があるのかと思うだろう。
いゃ、決して年齢などの関係ありません・...
マティスの作品に、
窓辺にいる少年がピアノの練習をしている絵がある。
原色の美しさで知られる画家だが、
この絵では窓を斜めにさえぎるおさえた色彩が画面を清楚にしていた。
窓辺の風景を印象的に描く画家としては、
ほかにデュフィやバルテュスなどがいる。
前者の視点は窓の外へ、
後者の視点は窓の内側に向い...