Nicotto Town


✪マークは作り話でし


✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし

✪ どちらかと言うと

あなたが私を好きだったなんて知らなかった。
全然、気づかなかった。
本当に。

遊園地で抱きしめたのも、
そうしたかったからしただけで、
私はあなたが好きではないわ。

好きではないと言うか・・・、
嫌いじゃなくて、
どちらかというと好きだったけど。
それもさっきまでょ。
全然、愛してないわ。
そん...

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雪玉

わたしの手のひらで、
凍った雪玉が碧白くスパアクした。
散った結晶は数千の細い糸となって、
フィラメントのように輝いてる。
覗きこむあなたの瞳はまるで少女のようで、
思わず抱きしめた。

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夕べはアホばかり集まる秘密結社集会だった。
何の間の言って、実はただの飲み会であるが。
かなり盛り上がった、
本当はこの話をアップしようと帰ってきたのだが・・・飲み過ぎてしまった。
さてその話とは、地底に続く洞穴である。
参加者の一人は大阪育ちで、真田の抜け穴とかの話がでた。
とにかく私も洞穴とか穴...

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夏へ

貝殻さえも凍る海岸で、
打ち上げられた船がカタリと音をたてた。
灰色の砂も錆びた監視台も、
あの熱い午后のあったことを忘れている。
青磁色の海はゆるやかな曲線を描いて水面をよこたえて、
ゆくあてのない流木をもてあそんでいる。
風はゆるやかに頬をさす、
今日は北からのカモメが多い。
私は砂に埋もれた外...

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天気雨

日没まえ、
前ぶれもなく空から雨が落ちてきた。
鱗の様にうすく、燥いた滴だ。
それはまるで裁縫箱の中で光スパンコォルに似ている、
私は庭のデッキチェアーで瞼を閉じたまま雨の滴をあびてた。
途切れがちなラジオの声、大型車が通ったせいだろう。
テーブルに置いてあったノートのインクがにじみ、
文字が流れて...

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