仕事が早く終わり、買い物をして帰ることに。
そんな時、偶然はあるのか。
逢う覚えのない人にあったような気がする、
彼女とはどこで出会ったのだろう。
ここえくる途中に偶然声をかけられたのか、
それとも、待ち合わせをしたのだろうか。
ずっと昔に、誰かの家で見た彼女なのを思い出した。
桃色のワンピースに、...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
仕事が早く終わり、買い物をして帰ることに。
そんな時、偶然はあるのか。
逢う覚えのない人にあったような気がする、
彼女とはどこで出会ったのだろう。
ここえくる途中に偶然声をかけられたのか、
それとも、待ち合わせをしたのだろうか。
ずっと昔に、誰かの家で見た彼女なのを思い出した。
桃色のワンピースに、...
曇っている、さっきまで晴れてたのに。
不思議と草一といると天気が安定しない、
だから雨男なんて呼ぶ奴もいた。
花びらが足元から舞い上がり、
風にはこばれてどこかへ消えてしまった。
散る花はあらたな風を誘い、雲を呼んで、
しだいに日がかげってしまう。
誰もいない座敷で私は花葛をみていた、
草一の祖母が...
風に吹かれながら、
飛んですぐに壊れて消えていく。
ぎゅっと握りしめたこの手も、
いつかは離れあっという間に遥か彼方。
だけど後悔はしない、
いつだって思いをこめてふくらます。
風はあとからあとから吹いてくるから。