あまりにもあの人が好きで好きで、
頭がおかしくなりそうなんだ。
と友達が言った。
片思いなのに、
よくもそこまでと私は言った。
それぞれの悩みを持つ友達の話を聞きながら、
最後はみんなで泣いてしまった。
なんでこんなに泣けるのか不思議だった、
闇夜に咲く白い花のようだった。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
あまりにもあの人が好きで好きで、
頭がおかしくなりそうなんだ。
と友達が言った。
片思いなのに、
よくもそこまでと私は言った。
それぞれの悩みを持つ友達の話を聞きながら、
最後はみんなで泣いてしまった。
なんでこんなに泣けるのか不思議だった、
闇夜に咲く白い花のようだった。
大丈夫と、
言ってくれる人がほしかった。
きっと長いことを、
つらかったのね。
もう大丈夫だよ、
私がいるから。
昨夜見た夢の話を友人にすると、
彼の行きつけのバーにはメリーゴーランドがあるという。
ええ!! ??? 店の中にあるの、
よく聞くとその名前が付いたカクテルがあるということだった。
アルコール度数がきわめて強い酒で、
飲むうちに頭の中で回転木馬が廻り始め、
気付くと自分がそれに乗っている幻覚まで見る...
熱帯夜が続く、わたしの眠りも浅い。
・・・カフェを出ると小雨が降りだした。
濡れながら歩いてゆくと、
行く手に巨大な傘が開いている。
何事かと近づいてみれば「回転木馬」の屋根であった。
見ると、当の木馬は一台きり。
ただ一頭が延々と回り続けている。
小雨ごしに、それはひどく哀しげ見えた。
その横手に...
今はもうないものと、再会するための機械。西方に浮かび上がるは、失われた時間の幻燈劇。映画を見るように「時間」を見ることができないでしょうか ? 、もちろん「時間」そのものは目には見えません。しかし「時間」が経過したものを見ることは可能です。例えば建築物です。私たちは古い建築物を見上げるとき同時にその...