みんな恋ですか、
優しい人たち。
それはみんな恋ですか、
そぞろ歩く人々。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
涼しい夕暮れに会いましょう。
今日でもいいです。
今日がいいです。
涼しい公園でも散歩しましょう。
少なくともひとつ、
話しがあります。
いいことかどうか、
たぶん、
いいことです。
草一と二人、
夕暮れのせまる高架下の路地を歩いていた。
まぶしすぎるほどの照明が、祭りの夜店だ。
市場の露店のような、どこか懐かしい雰囲気をかもし出す。
暮れなずんだ街路ではひっきりなしに車が行き交い、
クラクションが鳴りタイヤの滑る音は驟雨のように聞こえ、
途絶えることがなかった。
舗道は迫り出し...
光酒とも呼ばれる光り輝く酒。
特にコップや杯に注がれた際、
この酒は火柱が立つごとく光を発する。
ただし、
いったん光を放出してしまうと、
あとはごくごく平凡な酒となってしまうため、
この酒の真価を味わうには、
サングラスを着用し、
火柱を恐れずに一気に飲むのがコツである。