ある歌の物語 第五章 「夢からの帰り道」
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/12/15 13:46:39
幅のある階段を急いで下りた。
馬車が待っていた。客室に乗り込み、御者に合図し出発した。
大広間での宴はまだ続いている。そのざわめきが、車輪の音にかき消されながら、だんだん遠ざかっていく。
馬車は変な形をしていたけれど、気にならなかった。自分だって、普通じゃない格好。こんな刺繍だらけでキラキラ光るド...
まあ、日々思うところをブログにつけてみましょうか。疲れない程度にね。
幅のある階段を急いで下りた。
馬車が待っていた。客室に乗り込み、御者に合図し出発した。
大広間での宴はまだ続いている。そのざわめきが、車輪の音にかき消されながら、だんだん遠ざかっていく。
馬車は変な形をしていたけれど、気にならなかった。自分だって、普通じゃない格好。こんな刺繍だらけでキラキラ光るド...
まだプロットだけですが。。。
第一章 「10万年前」 洞窟の中で沢山の半裸の人たちが火を囲み踊っている。 一人の若い男が歌を歌い始める。力強い愛の歌。 若い女が踊り始める。美しく妖艶に舞う。 それを見つめる人々。 歌いながら、踊りながら、二人は見つめ合う。 若い女も歌い始める。ユニゾンは洞窟の中に...
あ、はいはい。
ごめんなさい。
よくわからないからゆっくりしゃべってくださいな。入国管理官さん。はい。そうです。コロンビアに来るのは初めてです。 はい。名前はすっきりんです。 パスポートはこの赤いの。赤、好きだから。ふふふ。うん、これ。日本の正式なパスポート。なかなかお洒落なデ...
峠に差し掛かった。林の中の細くジグザグした道を登り切れば茶屋がある。
江戸からの帰り道に籠の隙間からちらちらと見ていたので覚えていた。
燐音姫は1人で歩きながら、自分の過去について考えた。
誰からも愛された少女時代。
勉学に明け暮れた。城という閉鎖環境の中ではそれしかなかった。
城にあった巻物を読み...
ある一人の男がいた。
彼は結婚していた。
結婚してしばらくして、恋をした。
彼は愛の意味も知っていたし、正直だった。
その恋は世の中で言う「罪」だった。
相手の女は、恋などは必要なく、また恋したいとも思っていなかった。
なぜ、その女に惹かれたのか、男にはわからなかった。
ただ好きだった。
多分、自分...