Nicotto Town



【小説】帰り道

夕暮れの淡い光が重い身体を薄紅色に染めている。
足を前に進める事だけに意識を集中し家にかえる道を一歩一歩と進んでいる。とにかく早く散らかった部屋に戻り、薄汚れたベッドに横になりたい。
本当は居酒屋にでも寄って、浴びるように酒でも飲もうかと思っていたが、全く酔えないか意識が無くなるぐらい泥酔するかの二...

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ガトー追憶記⑤

【銀の守り笛~かってにスピンオフ】
ガトー追憶記 ⑤/5

モーリス卿引退後に一人で室長とスタッフと雑務をこなしてきた総務執務室も、今やスタッフを8人かかえる部門となりボクは王宮第二質疑協議会(通称、第二議会)への参加を許される事になった。
最も、その中でボクが一番の若輩者なので黙って聞いているだけ...

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ガトー追憶記④

【銀の守り笛~かってにスピンオフ】
ガトー追憶記 ④/5

父は続けて話し出す。
『レポートを読むかぎり、かなり詳しく調べてある。そして独自の人脈も構築しているようだ。そこでお前には宮廷薬剤室の準二級薬剤師から、総務執務室付き特務生として仕事と勉学にいそしんで欲しい』
『父さん…』
『...

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ガトー追憶記③

【銀の守り笛~かってにスピンオフ】
ガトー追憶記 ③/5

さりとて、ボクの試験結果は当然として不合格であった。実際、階級があがればそれだけやる事も多くなるのでボクとしてこのままで十分であったのだ。これで、あと最低二年は王宮についてさらに調べる事ができる。
なお、今年の自由課題は『王宮内での再利用可...

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ガトー追憶記②

【銀の守り笛~かってにスピンオフ】
ガトー追憶記 ②/5

宮廷薬剤師にも階級があり、上から特級、一級、準一級、二級、準二級、そして見習いと別れている。
見習い期間の2年間が過ぎるとボク達は自動的に準二級の薬剤師に昇格する。同時に、試験を受ける事により成績と面接で上の称号を得ることが可能だ。
試験に...

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