Nicotto Town



ASOBI足りない

Be:19 touhu

始発の列車には他にも乗客が居たが、ここで降りたのは僕たちだけだった。

改札を抜けると、真正面の壁一面の窓から朝日が見えた。

「なんか、一晩で色々あったな」

「ありすぎたな」
ガントが答える。

「まだいじけてんの?」
少し僕から離れていた愛香を見る。

「…いじけてないもん」
ふ...

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Be:18 dai 3 no

ガントの問いには、結局答えられなかった。無様にベンチに戻るとあれこれ考えた。
生きる意味とか、死ぬこととか。

もちろん答えは出ない。
ただ、気付いた。
今更すぎるが、皆いずれは死ぬんだ、ということと、
人を殺すための言い訳を僕らは探していたんだ、と。
そして、僕はやっぱり現実と向き合っていなかった...

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Be:17 chicken

自分勝手な感傷で愛香にハグをした僕を、愛香は静かに拒んで、手で押し返した。
彼女は寝ていなかったのだ。
その瞬間、僕はようやく冷静になった。そして、冷たい思考に触れた。
ガントは、僕は、愚かだったのかも知れない。
死んだ敵の分まで、なんて偽善に過ぎないんじゃないか。

そして、愛香は僕のせいで傷つい...

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Be:16 seoi ikiru

ガントによると、この期間中、参加者に対して鉄道路線が無償らしい。
キャッシュカードをそのまま改札に通せばいいとのこと。

しかし、今の時間帯、電車があるはずがない。
僕たちは待合室のベンチに座って始発が来るのを待っていた。

「ダメじゃん」
愛香が不機嫌そうに言った。

「怒るなって。あとちょっと待...

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Be:15 aika

さすがにこんな時間だからか、敵に遭遇することはなかった。

ファミレスを見つけると僕たちはすぐに入った。
僕の横にはやっぱり愛香が座ってきた。そして、ガントは座っていても大きかった。
その大きさにはもはや、感動する要素すら見出せそうだ。

店員が来ると僕たちはそれぞれ注文した。


思いだして言う。...

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