も少ししたら腐る予定w 6
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/06/16 20:11:35
町へ戻ると忙しいと言う町長の代理人に砂虫の死骸を確認してもらい、後金を受け取る。
この死骸をどうするかは町が考える事で、そこまでティーグの関知するところではない。もちろん、
追加で報酬を出してくれると言うのなら話は別であるが。町長の屋敷に与えられた部屋へ戻ると、セルカが不安そうな顔をしてちんまりとベ...
町へ戻ると忙しいと言う町長の代理人に砂虫の死骸を確認してもらい、後金を受け取る。
この死骸をどうするかは町が考える事で、そこまでティーグの関知するところではない。もちろん、
追加で報酬を出してくれると言うのなら話は別であるが。町長の屋敷に与えられた部屋へ戻ると、セルカが不安そうな顔をしてちんまりとベ...
セルカを引き取ってから早二か月少々。
"様"付けではなくなったものの、未だティーグは主で自分は金で買われた身分と言う立ち位置を頑なに変えようとしないセルカに、ティーグはお手上げ状態だった。
(そりゃ、結果的には奴隷のように金で買う事になったけどさー。おれはそんなつもりで引き取った...
採寸を終え、二人は宿屋へ戻る道を歩いていた。
とりあえず何組か頼んだ服が仕上がるまでには数日かかるので、その間はこの町にとどまっていなければならない。
宿屋の部屋へ戻ると、セルカは一体何をさせられるのかと怯えたような顔をしていて、ティーグは思わず苦笑する。
その笑いにすら怯えるセルカをティーグはベッ...
とりあえずセルカの着ていたよれよれぼろぼろの服はあっさり処分し、多少余裕はありすぎるものの、服を買いに行くまで裸にしておくわけにもいかず、自分用に用意してあった新しい服を身に着けさせる。
袖口もズボンの裾も何重にも折り返し、中身よりも空間の方が多そうな恰好で人前へ出る事に情けなさそうな顔をしたセルカ...
タイトルこれで決定か?
「まあ、そうだな。とりあえずおれと旅をしてもらおうか」
思考を過去から現在へ戻すと、ティーグはそう言った。
「旅ですか?」
「ああ。だかその前に今直ぐすべき事がある」
急に笑顔を引っ込めて睨みつけそう言うと、子供が硬直したのがわかった。
それへと安心させるようにもう一度笑...
|