もう数キロはクラゲの群れの中を泳いでいたのだろうか?
時間という感覚が無くなって、そして、自分が誰なのか、わからなくなっていく。
自分はクラゲなのかも知れない。と思い始めた時、
がぱあっ
っと目の前に大きな穴が開いて、おれは否応もなく吸い込まれてしまった。
おおおおおおおおおおお、、、、、
...
おれはよく浜辺や森の中、あるいは道端などで、落ちてるものを拾う。例えば、どんぐり、ボタン、貝殻、石、ちびた鉛筆、鳥の羽根、何かの部品、錆びた釘、などなど、ちょっと自分のセンサーに引っかかるものなら何でも。そして、それをコレクトして、部屋の棚の中にしまってある。
そんなふうに集まった自分の棚の中にある記憶や思い出、もしくは、新しい体験や、これからしたいことなんかをみなさんにシェアするブログです。
もう数キロはクラゲの群れの中を泳いでいたのだろうか?
時間という感覚が無くなって、そして、自分が誰なのか、わからなくなっていく。
自分はクラゲなのかも知れない。と思い始めた時、
がぱあっ
っと目の前に大きな穴が開いて、おれは否応もなく吸い込まれてしまった。
おおおおおおおおおおお、、、、、
...
次の日の朝、ホテルの部屋のシャワーを浴びて、大きな鏡の前に立つと、左肩に蹴られた青あざが残っていて、動かすと多少痛みがあったが、殴られた顔は唇が切れたくらいで大したことは無かった。ああゆう大男の酔っ払いのパンチは往々にして大ぶりで見た目は派手だがその実、大して芯を食っていないものなのだろう。肩の痣も...
その夜、ビールが飲みたくてメインストリートのアイリッシュバーへ行った。バーは結構混んでいて、騒がしかった。カウンターの端に二つ席が空いていたので、横に座ってた男から一つ席を空けて、一番端に座った。
フレンチフライとバッファローバーガーを注文して、ビールを飲んでいると、
ヨゥ、見ない顔だな。
どっか...
その虚無感はすでにマンホールなどではなく、無限に拡大しつつあるブラックホールとなっていた。
おれはえも言われぬ恐怖を感じながら、この家にいることが鳥肌が出るほど我慢ならなくなっていた。とにかく今すぐに出て行かなければならない。
もうここには1秒だっていることはできない。
そう強く思った。
...
気がつくと、おれはそのまま海の上で浮かんだまましばらく寝ていたようだ。
空には夜になったばかりの新鮮な月が浮かんでいて、はるか上空をたくさんの色とりどりの龍が泳ぐように飛んでいた。
少し空腹で、のどがカラカラに渇いてる。
おれは海中に手を伸ばして果実をもいだ。
女性の頭くらいの大きさの、マンゴーの...