加賀福助と神楽、鬼退治勝負
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/06/18 22:51:36
みんな消えていなくなればいいのに。
夕闇の中、断頭台の下でオレはそこにいる村人を呪った。
「やれ!」と、村長の声がする。
短くつまらない一生だった。
オレは妖怪になってこの村を滅ぼしてやる。
・・・。
降りてくるはずの首を刎(は)ねる刃物は降りて来なかった。
「こんにちは」
そのお方はわざわざしゃが...
グイ・ネクストのつぶやきなどを日記でつづっております。
あと詩をつぶやいたりします
感謝の言葉を発信していきます
みんな消えていなくなればいいのに。
夕闇の中、断頭台の下でオレはそこにいる村人を呪った。
「やれ!」と、村長の声がする。
短くつまらない一生だった。
オレは妖怪になってこの村を滅ぼしてやる。
・・・。
降りてくるはずの首を刎(は)ねる刃物は降りて来なかった。
「こんにちは」
そのお方はわざわざしゃが...
「覚えていて欲しい。」
そう、祖父、安倍晴明は切り出した。
「今、命がけの行をやっているのは父や母のためかもしれない。だがな、神楽。お前は父や母のために生まれたわけじゃない。父や母を満足させるために生まれたわけじゃない。好かれるために生まれたわけじゃない。」
「じゃあ、嫌われるためなのおじい様」
「...
雨の降りの教会の窓から街道で遊ぶ子どもたちの声を聴く。「わぁー雨だ、雨だ」と、男の子。
「えへへ、ばしゃーーん」と、水溜まりに自らジャンプして飛び込む女の子。他愛もない世界・・・。窓のガラスに映る黒髪をさわり、神楽(かぐら)はふと後ろを振り返る。見ると、赤茶色の中央扉が今にも開こうとしている。きっと...
ごきげんよう、さようなら命の音を聴き分けなければ、死んでいた。時間は止まったまま。符に魂を移動させて、何とか攻撃をしのいでいる。矛盾している話だが・・・止まった時間の中でも魂は動く事ができる。レヴァンティンとは何だろう。レミリーの言う通りなら神にもらいし唯一の武器となる。おじい様は神に愛されしモノの...
運命を読み解く事など誰にもできはしない。命の音を聴き、憎しみにその身を委ねる事はあっても、その憎しみを愛する事から始める。
咲き誇る華は今夜、幻影館の二階の大広間で再び巡り合う。
「今度は符は効かないわよ」と、レミリーの赤い瞳は輝く。
「騙し合いで陰陽師に勝てるとでも」
「ここは私の古城。すでにおま...
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