大聖堂は、ピアノの音色で溢れていた。
シャボーノ・スコワイスキという男が一人、真剣な眼差しでグランドピアノに向かっていた。
私はその当時、このヨーロッパの小さな町に研修に来ていたのだ。
そして、ふとその大聖堂に立ち寄ったのだ。
私がこの町に来て、1週間が経った頃だった。
いつも研修...
おれはよく浜辺や森の中、あるいは道端などで、落ちてるものを拾う。例えば、どんぐり、ボタン、貝殻、石、ちびた鉛筆、鳥の羽根、何かの部品、錆びた釘、などなど、ちょっと自分のセンサーに引っかかるものなら何でも。そして、それをコレクトして、部屋の棚の中にしまってある。
そんなふうに集まった自分の棚の中にある記憶や思い出、もしくは、新しい体験や、これからしたいことなんかをみなさんにシェアするブログです。
大聖堂は、ピアノの音色で溢れていた。
シャボーノ・スコワイスキという男が一人、真剣な眼差しでグランドピアノに向かっていた。
私はその当時、このヨーロッパの小さな町に研修に来ていたのだ。
そして、ふとその大聖堂に立ち寄ったのだ。
私がこの町に来て、1週間が経った頃だった。
いつも研修...
これは、おれが先週末に聞いた話だ。
“ドミ”という名の女がいた。
1952年、8月、金曜日の午後2時22分、ナポリの街中にあるカフェでドミは自分のポケットからウイスキーの小瓶を取り出して、コーヒーにたっぷりと入れるとグイとそれを煽った。歳のころは20代後半だろうか。
ド...
おれの趣味の一つに小説を書くっていうのがあるんだけど、最近はそれほど書いてないんだよね。小説書くのってさ、意外と脳労力(←勝手に作った言葉)使うからさ、今年は脱腸手術や椎間板ヘルニアがあってさ、きっと自分自身いっぱいいっぱいなんだろうな〜(汗)
んで、数ヶ月前にちろっと地下鉄の中で、前に書...
Hi guys, what's up?
「ストーリーテーラーの集まる小さなカフェ」などで、いつも私たちの書いた小説を読んでくれてるべるさんから、とっても素敵なアイデアをもらったの!彼女のアイデアは、「小説リレー」。例えば、おれが小説の出だしを書いて、他の人が続きを書く。それから、また他の人がその続...
おれは必死で流されないように巨木にしがみつきながら、下へ降りてゆく。
巨木の葉はどんどんちぎれて飛んでいき、あっという間に流されて、みるみるうちに無くなっていく。
ようやく熊の巣穴までたどり着き、おれは穴ぐらの中に入った。
穴ぐらの中は不思議に静まっていて、穏やかだった。
穴ぐらから外を見ると、海流...