年末年始に腐ってみました 9
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/01/04 21:37:25
和也4「何をにやにや見ている」
馬車に乗せてもらってから荷物に寄りかかったままへたばっていた奴が、いつの間にか身体を起こしておれの方を見ていた。
なので、遠矢達が映っている地図を手渡した。
「・・・これは! こんなものをどこで手に入れたんです?」
「ああ、それ地図」
そう言って、その地図がタッチパネ...
和也4「何をにやにや見ている」
馬車に乗せてもらってから荷物に寄りかかったままへたばっていた奴が、いつの間にか身体を起こしておれの方を見ていた。
なので、遠矢達が映っている地図を手渡した。
「・・・これは! こんなものをどこで手に入れたんです?」
「ああ、それ地図」
そう言って、その地図がタッチパネ...
とりあえず再会するまでです。
その後もありますけど、なが~くなるので^^;
遠矢4草原から抜け出す事もできないまま、日が暮れてきた。
もしかしてこのまま野宿かな~。
「ねえ、あんたさ」
そんな事を考えていたら、トーヤくんが声を掛けてきた。
「あんたさ、火のつけ方知ってる?」
は?
「今夜は野宿するし...
和也3「おら、キリキリ歩けよ。トーヤが待ってんだろ?」
一旦、食事の為の休憩を挟んでまた歩き出したのだが、連れのこいつがまたへたばった。
体格はおれとそんなに変わらないようなのに、体力のない奴だな。
「無理を言わないで下さい。私はあなたのように野蛮にはできていないんだ」
このやろお…い...
遠矢3「大丈夫かよ、おい」
トーヤくんが振り返ってそう声を掛けてくれる。
それへと一応頷いてはみたものの、正直言ってかなり限界だ。
あれから何時間歩いたんだろう。
歩いても歩いても景色が変わらなくて、全然移動してないような気がしてくる。
一生懸命歩いているのに移動している実感がつかめないのって、意外...
和也2地図によると、遠矢達がいるのは町を正面に見た状態で左前方に見える山の向こうらしいのだが、ちょいと乗り越えるには骨が折れそうなので、無理をせず町を抜けてまわり道して行くことにした。
しかし、その前に確認しておくことがある。
こっちの世界へ落ちる瞬間に着ているものも変わったようだが(おれは今、皮革...
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