Nicotto Town



萌創記<×妄想記>(笑)
できる限り日々の出来事をtwittしていきたいと思います。

フェアリング・サーガ<1.8>

<from 1.7>
「そりゃ、どういう意味だよ」と、ジルバはむっする。
「さーて、次は…」
ヴィンセントが無関心を決め込むと、ジルバは立ち上がった。出鼻を挫かれて気分を害したようだ。
「お前こそ、こんな問題簡単だろ」と、近づいてくるなりジルバは盤面を見ると、駒を取り上げる。「これは、...

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フェアリング・サーガ<1.7>

<from 1.6>
「もう上がりかぁ。早かったなあ」
居間のソファでは、知り合って以来、何かと理由をつけては、この部屋に入り浸るようになったジルバ・ドラグノフが、ゲームをしながらくつろいでいた。
今朝も、ヴィンセントが教習に出かける直前にやってきて、彼が、これから教習だ、(だから帰れ、自分の部屋に...

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フェアリング・サーガ<1.6>

<flom1.5>

『コンディションランプ、チェック』
「―――了解。チェック、異常なし確認」
『進路チェック。ローカル交通システム-クリアランス、チェック』
「進路クリア、確認。RTS‐クリアランス、承認を確認」
『繋留ロッド解放』
「繋留ロッド解放を確認。ロッド収容」
繋留ロッドは、船とポート...

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フェアリング・サーガ<1.5>

<from1.4>
ヴィンセントは宇宙空間を漂っていた。だが、圧迫感が全くない。通常なら、インナー、アウターと、前世紀よりは格段に進歩しているとは言え、EVA装備の身体的負担は大きい。こんなことはあり得ない。
そうか、これは、夢だ。それとも、走馬燈かしらん。
しかし、それは即座に≪違う≫...

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フェアリング・サーガ<1.4>

<from 1.3>
目を開けると、事態は一変していた。照明は非常灯へと切り替わっていて、もと来た道は、隔壁が閉じ、床面に生じていた疑似重力が消えて、固定されていなかった物がふわふわとただよっている。この時初めて、ヴィンセントは事態の重大さに気付いた。
もしかすると、こっちは危険区域だっ...

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