【源氏遊び】 それぞれの不安 宮邸編
- カテゴリ: 自作小説
- 2020/05/17 21:03:56
※この1つ前に 内裏編 があります。そちらからお読みください。
文が帝の手に渡る数刻前。和泉こと影和は眠れない夜を過ごし、すっかり疲弊して朝を迎えた。
空木宮の「帝を頼む」という一言から、親戚の腐女子・大江言子の言葉を思い出し、もしや宮様と帝はそういう……? と疑って...
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※この1つ前に 内裏編 があります。そちらからお読みください。
文が帝の手に渡る数刻前。和泉こと影和は眠れない夜を過ごし、すっかり疲弊して朝を迎えた。
空木宮の「帝を頼む」という一言から、親戚の腐女子・大江言子の言葉を思い出し、もしや宮様と帝はそういう……? と疑って...
『……のように空木宮様は、お心安らかに経を写す日々と拝察いたします』
清涼殿の東の庭、呉竹台の近くで手渡された文は、ひどく無味乾燥なものであった。落胆を隠しきれずにいる今上帝に、「ご不満のようですね?」 と和泉の兄・帥和は苦笑する。
解り切ったことを聞くなとばかりに睨みつ...
これは、ミュ☆ミュさんの 外伝:式鬼・雪姫(せっき)↓ の後の話になります。https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=514281&aid=68762413
◆
「まさか鬼にまで夜歩きを咎められるとは…&hellip...
この姿、この顔、きゃるっとしている、と評された。すごい! 言い得て妙とはこのことか。
名は、大江匡刻(おおえ・まさとき)。大学寮でお勉強を始めたばかりの13歳 ヾ(≧▽≦)ノ゙ 美々しい散らし書きの練習に、姉・匡子が書き殴ったアレコレを清書したりしていますが、時々、尊き御方...
「浮草の 上は繁れる 淵なれや 深き心を 知る人のなき」 ※ 現代語訳:上に見えている部分ばかりが繁る浮草の、その下に隠れた私の心を知るものはいない
ひとり佇み、そんな歌を詠む男に背後から声を掛けたのは、白き藤がごとき雅やかな貴公子であった。...
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