Nicotto Town



『かぼちゃくんの宅急便』大震災 ( 児童文学)②

その避難所の片すみに、青白く光る女性が立っていました。その女性は、男の子のお母さんでした。かぼちゃくんは男の子をじっと見つめる女性に近づき、ふわんと肩に飛び降りました。「あの子のお母さんですか?」と聞きました。その女性は悲しそうな、心配そうな、やさしさをそっと浮かべた顔をして、黙ったままうなずきまし...

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『かぼちゃくんの宅急便』大震災 (児童文学)①

 2011年3月11日、日本の半分にも伝わる大きな大きな地震がありました。地震によって街ひとつが崩れ落ちたり、10メートルの高層ビルのような津波が街ひとつを飲み込んだり、原子力発電所から放射能がもれたり……たくさんの人や動物たちの命が亡くなり、たくさんの人や動物たちが大き...

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『精霊の世界、星の記憶』 第4話「空気の精霊」②



 どこからか、美しく澄んだ声がした。星史はドキッと驚いたが、シルビアは微笑んで、「シルフィーヌ?」と声の主に聞いた。声の主は「そうよ」と答える代わりに、星史とシルビアの前に姿を現した。星史はさらに驚いて後に一歩下がった。それを見たシルビアとシルフィーヌはクスクスと小さく声を立てて笑った。星史はち...

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『精霊の世界、星の記憶』 第4話「空気の精霊」①

  第一章 シリンダの森

「空気の精霊」

星史はシルビアの言葉に、ふと現実に戻った。突然この世界に来てしまい、人間の世界から姿を消してしまった自分を心配する両親のことを思い浮かべた。けれど、ここに来てしまっている以上考えても仕方ないと思った。「……うん、そう...

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『精霊の世界、星の記憶』 第3話「老樹」


第一章 シリンダの森

「老樹」

老樹に触れた星史の手は、温かいものを感じた。「セイジ」という声が微かに聞こえてきたが、空耳かもしれないと星史は思った。が、しかし、「セイジ……」と呼ぶ低い声のようなものが、耳にではなく直接頭に響いてきているのに気がついた。「何か、変&...

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