Nicotto Town



萌創記<×妄想記>(笑)
できる限り日々の出来事をtwittしていきたいと思います。

フェアリング・サーガ<1.XX>

<from chapter 1st>
次章への序章

実習船<ルカ-レインボウ号>に接続されたシャフト-ブリッジから出たニア・シルフィールを出迎えたのは、白い髪の少女と、ダークスーツの男の二人組だった。
ニアは眉をひそめながらも低重力床を蹴る歩みを止めることは無く進む。その彼女に二人は近づき並んだ。...

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フェアリング・サーガ<1.12>

<from 1.11>
「まったく、この船の内装設備は、なにから何まで最高級品のオンパレードだな」と、毒舌家のジルバが柄にもなく感嘆を洩らす。「この待遇なら、ヴァリスに付き合ってやるのも悪くない」
ジルバが絶賛したように、カイルの用意したESEA専用機は、異常とも言えるほどの超性能<オーバースペック...

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フェアリング・サーガ<1.11>

<from1.10>
ルカ-ファウンデーションのスペース・ポートには、カイルが用意した惑星間コスモクルーザー、機能性、娯楽性を追求した宇宙船が待っていた。
「あの船です」と、ターミナル・ロビーに着くとカイルが巨大なパノラマウィンドウの外を指差した。
その一同が向けた視線の先には一隻の宇宙船が停泊して...

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フェアリング・サーガ<1.10>

<from 1.9>

入ってきたのはヴァリスではなく、すらっとしたダークスーツの背の高い男だった。オールバックの整えられた黒い長髪はグロスワックスで固められ、後ろで束ねられている。そして、目もとには光透過遮蔽ディスプレンズのメディグラス。その格好は、まるでサイバ・マフィアという感じだ。男は、どうも...

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フェアリング・サーガ<1.9>

<from 1.8>
「教えてほしいんだ」ヴィンセントは切りだす。「あの日、何があったのか。何が起こったのか」
ヴィンセントは、故郷における標準的時間計測法におけるその日付を言った。
「あの日何が起こったのか知らないの」と、エリスは怪訝そうな表情を受かべる。「ノアベータにいたんでしょ」
「そうだけど...

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