時の精タイムゼロ(11)
- カテゴリ: 自作小説
- 2017/06/18 09:44:29
ザッザザ・・・ザッザザ・・・。
ヘルメットをかぶった兵隊達が行進をするように足を高く上げて歩いて行った。
兵隊達は、銃を抱えて空に銃口を向けている。
時夫と美代子は、街の小さい裏道の建物の陰からこっそりのぞいていた。
「あの兵隊達、顔が見えないね。黒いマスクのようなものつけてて怖いわ。」
...
(お願い:この作品はポプラ社小説大賞応募予定作品につき、作品の模倣、一部の複写等の行為はご容赦ください。☆一部名称等ニフティに帰属する部分は投稿時に変更することとする。☆この作品の著作権はわむたんに帰属します。)
ザッザザ・・・ザッザザ・・・。
ヘルメットをかぶった兵隊達が行進をするように足を高く上げて歩いて行った。
兵隊達は、銃を抱えて空に銃口を向けている。
時夫と美代子は、街の小さい裏道の建物の陰からこっそりのぞいていた。
「あの兵隊達、顔が見えないね。黒いマスクのようなものつけてて怖いわ。」
...
緑の庭に光が射している。
小高い丘に建っている時夫の家は、洋風のきれいな家だ。
その家の庭で焼肉バーベキューが行われていた。
時夫の父の道夫は有名な画家だった。
「パパ。美代子ちゃんの好きなとうもろこしも焼いてくださいね。」
母の幸子が言った。
「うん。今、美味しく焼けるからね。将来のう...
ゴーン・・・ゴーン・・・ゴーン・・・
軽快な音楽とともにショッピングモールのカラクリ時計が動き出した。ピエロが玉乗りをしながらぐるぐる回転している。街は夕暮れ時の柔らかい日差しに包まれ多くの人が行きかっていた。
時夫と美代子は見覚えがある過去の0の懐中時計を買った太古堂のあるショッピングモールの...
かつて今の東京湾がある場所にやまと国が存在していた。
やまと国は平和を愛する人々が創った国であった。
そのやまと国の守り神として存在していたのが、やまと国の王である水晶髑髏なのである。
町は水晶で創られており、王は水晶のピラミッド宮殿に存在していた。
やがてやまと国の霊波動が上昇し、上の次元へ国ごと...
「ぼくはガイガイ。この風の平原に住んでいるんだ。」
走って来た少年は、チコリとユリナど同じくらいの年齢です。
「ぼくたちはチコリとユリナ。そしてペロ。その星の馬をかくさなきゃ。」
「あそこに頂きの山(いただきのやま)に続いている洞窟があるんだ。行こうよ。」
チコリは先に立って咆哮の洞窟(ほう...