Be:9 zancoku na kkecca
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/03/29 22:38:02
身体の向きはそのままに、右手の剣を逆手持ちに変えながら相手の左側に素早く移動する。
鉄棒が振り下ろされた直後に、剣を彼の喉仏に持っていく。
力を込めてそのまま水平に押していく。
声にならぬ声をあげながら彼は喉を押さえながら倒れる。
むなしい音を立てて鉄棒は転がっていく。
...
ASOBI足りない
身体の向きはそのままに、右手の剣を逆手持ちに変えながら相手の左側に素早く移動する。
鉄棒が振り下ろされた直後に、剣を彼の喉仏に持っていく。
力を込めてそのまま水平に押していく。
声にならぬ声をあげながら彼は喉を押さえながら倒れる。
むなしい音を立てて鉄棒は転がっていく。
...
「そこの広場だ」
言って、彼はスタスタとそちらに歩いていく。
僕が愛香に軽く手を振ると、愛香は再度僕を睨み、涙をこぼした。
取り巻きは早く行けよ、と促す。
踵を返して金髪の方に向かう。頭では様々なことが浮かぶ。
カモフラがばれない...
速度が遅くても走り続ければ結構進むようだった。
知らず知らず、あまり人の通らない道を通ってきたのか、
幸運にも他の参加者とはすれ違わず、気付いてみれば知らない街。
「一旦止まろう。
青鬼都市、だっけ。ここって」
息を整えながら彼女に訊ねる。
「はい、たしか…...
このまま放っておけば必ずこの子は殺されるだろう。
どう生かすか、それが問題だ。
そして新しい疑問がひとつ。
果たして会う人、会う人、全員を殺さなくてはならないのか?
確かに賞金5000万と、脳味噌に入れる最新のコンピューターは
千人限定だけど、僕はそれが欲しいのだろうか。...
顔を上げてそちらを見る。青い光は消滅していた。
バルブを締めて、左手を傘に、右手を柄にかける。
ぐるっと一周見渡すが他に敵はいないようだった。光の点滅した方に歩き出す。
僕と、もう1人の誰かしかいない公園で、僕の靴は静かに砂を擦った。
「出てこいよ。正面勝負でいこう&he...
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