トノスカとマカ 15
- カテゴリ: 自作小説
- 2024/08/15 09:43:35
それがアーシャンの知るストロベリーの最大の秘密だった。
次の日の朝、アーシャンはペスカトーレのレストランでみんなにこのことを話した。
トノスカが言った。
マジかよ。。。
そうか、あの神父はおれも知ってるが、なぜだか油断できない目つきのやつだと思っていた。その理由が今はっきりしたぜ。
マカも...
おれはよく浜辺や森の中、あるいは道端などで、落ちてるものを拾う。例えば、どんぐり、ボタン、貝殻、石、ちびた鉛筆、鳥の羽根、何かの部品、錆びた釘、などなど、ちょっと自分のセンサーに引っかかるものなら何でも。そして、それをコレクトして、部屋の棚の中にしまってある。
そんなふうに集まった自分の棚の中にある記憶や思い出、もしくは、新しい体験や、これからしたいことなんかをみなさんにシェアするブログです。
それがアーシャンの知るストロベリーの最大の秘密だった。
次の日の朝、アーシャンはペスカトーレのレストランでみんなにこのことを話した。
トノスカが言った。
マジかよ。。。
そうか、あの神父はおれも知ってるが、なぜだか油断できない目つきのやつだと思っていた。その理由が今はっきりしたぜ。
マカも...
この秘密はアーシャン以外、トノスカたちもこのポカやキースランドの町の人たちも、誰一人知らないことで、今まで誰にも言ったことも無かった。
口にすれば間違いなく命に危険が及ぶほどの秘密だった。
アーシャンが高等部の徒競走クラブで練習に明け暮れていたころ、徒競走クラブの一人の生徒がいつもアーシャンを目の...
アーシャンはポカに帰ってくると、いつも実家に泊まっていた。
年老いた両親がいて、母親は認知症で、父親が面倒を見ていた。
アーシャンは母親が認知症になったとき、ぼくが実家に戻って母さんの世話をするよ。と、父親に申し出たが、父親はそれを断った。
おれが愛した女の面倒くらいおれがみるさ。お前がキースランド...
全てハッタリだった。
さっき男たちが鍾乳洞に入ってきた時、マカが一瞬でどこかにとっさにレシピを隠したのはわかっていたが、トノスカもペスカトーレとアーシャンも、マカがどこに隠したかわかっていなかった。もしかするとそれはマカのズボンのポケットかも知れなかった。
もしそうなら、マカのズボンをちょっと探られ...
よし、燃やしちまおう。
そう言ってトノスカはポケットをまさぐったが、マッチが無かった。どこかで落としてしまったようだ。
マッチ持ってるか?
トノスカはみんなに聞いた。
マカがポケットからマッチを出してトノスカに渡した。
その時、アーシャンが背後に誰かいるのに気がついた。
こんなところにあ...