VR戦国ファンタジー【その3】
- カテゴリ: 自作小説
- 2017/11/21 10:15:37
3.インしたお
頭上の点滅に気が付くと、すっと体が軽くなったような感覚と共に意識が遠のき、気が付くと板の間に正座している。
「聞いとるのか、吉春」
ぼーっとしている頭にいきなり火花が散った、きっとそうだ、端からしたらそう言うエフェクトが掛かって見えてるはず。
「いてっ、いたいよ、おじいちゃん」うそ、...
自分の思った事、感じたままを人に伝える事って実は難しい。「なにそんなんで感動するわけ?」って事が往々にして起こりうるからだ。
3.インしたお
頭上の点滅に気が付くと、すっと体が軽くなったような感覚と共に意識が遠のき、気が付くと板の間に正座している。
「聞いとるのか、吉春」
ぼーっとしている頭にいきなり火花が散った、きっとそうだ、端からしたらそう言うエフェクトが掛かって見えてるはず。
「いてっ、いたいよ、おじいちゃん」うそ、...
2.キャラクリ
そこは丁度漫画喫茶の個室であった。リラックスチェアーがあり、前方にはモニターとLEDが光るそれっぽい装置が高級とはとても言えないラックに備え付けてある。脇にある細身のロッカーには『衣服を脱いでから装着してください』とあった。開けて手に取ると、とても軽くて簡素な宇宙服のように見える。...
1.招待状
「やっべー、当たっちまったぜ!」
俺は郵便受けをあさると、待ち焦がれたこの愛しい先行体験招待状ちゃんを手にして、思わず叫んでしまった。
『みよ! このフルだいぶ技術の結晶、全身感応ハイパーうるとらVRあとらくしょん』
売り文句が凄い。
最終幻想や世界的創造戦など今までのオンラインゲー...
5.決戦のゆくえ備中守は、八幡神社の裏山に陣取る晴信の所へ使者を立て援軍を要請した。
それと共に真田弾正を付けて、三郎左衛門とその子源吾丸を人質として送り出した。
仔細をうけた晴信は、真庭城の原加賀守へ倉賀野方面への援軍を要請した。すると真田弾正は、
「これなるが、範虎よりの人質でございます」「しか...
4.三寺尾の合戦「ご注進、ご注進ぃ~ん」ここは木部城、舟橋を渡り武田の使者が到着すると、書状を受け取った番兵が中庭へやって来た。「いかがした」範次の問いに番兵は「武田の使いが、お目通りを願っております」「これへ通せ」やって来た使いは「家の子を小串城へ、背かぬ証しとして差し出せ」と伝えてきた。
その上...