Nicotto Town


まぷこのぶろぐ・・・か?


ぶろぐ、の、ようなもの。




「契約の龍」(93)

 国王の「静養休暇」が、ただの口実ではなかった事を知らされたのは、学院へ戻って数日が過ぎてからの事だった。休暇に先立つ数日前、執務中に倒れた為、定まった行事が予定されていない今、静養休暇をとった、という事だ。
 その情報がもたらされたのが、学長からだけでなかった、という事は…&hell...

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「契約の龍」(92)

 呪陣の間への入り口は、祠の奥に接している岩壁にあった。四角く囲った枠の中に、「開扉」の呪文を書き込んだだけの、シンプル極まりないもので、その呪文も、明らかに素人が描いた――書いた、ではなく、何かのお手本を丸写ししただけ――と判る、たどたどしいものだった。枠の四隅が浅く穿ってあるのは、目印なのだろう...

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【奥津城】(「契約の龍」SIDE-C)

 それは、その広くもない空間一杯にわだかまっていた。
 明かりの色が青に傾いているせいで定かではないが、時折差し込む白色光の下で見ると、それは鮮やかな赤い色をしているように見える。
 もう少し良く見ようと思って、「明り」を灯す。
 それの表面を覆っているのは、鮮やかな赤い鱗だが、その形は、&hell...

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「契約の龍」(91)

 「さっきから誰だったか思い出そうとしていたのだが…そうか、そういえば貴公は………此度の事、残念であったな。…いや…その場に遭遇していたのであったな、そういえば」
 「ああ…いえ…私がちゃ...

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「契約の龍」(90)

 「…それでは、余計にお断りできませんわね。…今からお伺いしますの?」
 「近い、とは言ったが、街中にあるわけではないのでな、その入り口は。妙齢の愛娘を、そんな物騒なとこに連れ出すわけにはいかない」
 「お言葉を返すようですが、私の育った所は、ここよりもはるかに田舎なんで...

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