Nicotto Town


まぷこのぶろぐ・・・か?


ぶろぐ、の、ようなもの。




「契約の龍」(117)

 声をかけて国王を抱え起こす。まだ、若干顔色が悪い。そのまま座る姿勢を取らせる。
 クリスが彼の周りを包んでいる空気の層を含む「場」を作る。
 「クリス、後は引き継ぐから、「場」を解いても良いよ」
 クリスが恐る恐る「手を引く」のが解ったので、慎重に国王を立たせる。
 「立った姿勢くらいは、自分で維...

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「契約の龍」(116)

 「…長期戦になったら、アレク一人では、心許ない、かと。…卒業を控えた身、でもあるし」
 再び父親の方に向き直る。
 「私はもともと学院の卒業には拘っておりませんが…アレクはそうではありませんもの。成績評価の出る時期に、つき合わせることはできませんわ」
 「...

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「契約の龍」(115)

 転移先は、「奥」にあって、多少なりとも様子が解っている場所、という理由でクレメンス大公の部屋が選ばれた。…まさか、こうなることを見越した訳では無かろうが、昨夜の「酒盛り」がなかったら、転移先はもっと遠くになっていたはずだ。例えば、クリスの部屋、とか。
 だが。
 「うわっ。お酒臭ーい...

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「契約の龍」(114)

 控の間の一つに入って、三人がかりでそこに置かれていたカウチの一つに陛下を寝かせる。同時にクリスがその場にくずおれる。
 「クリス?」
 「大丈夫。緊張が解けただけだから。…しばらく休ませて」
 絨毯が敷かれているとはいえ、床の上は冷えるので、立たせて手近な椅子に座らせる。
 辺りを見...

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「契約の龍」(113)

 件の宮廷古典舞曲は、四人ひと組で踊るもので、中ほどでパートナーの交換がある。踊り手の力量が釣り合っていないと、かなりみっともない結果になりそうなんだが…
 「そんな暗い顔なさらなくても。あれが踊れるのは国内でも数十人ほど。その中でも「名手」と呼ばれる方々は、この場にはおりませんもの。...

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