叶わぬ願いはもういらない…13
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/09/01 23:26:01
「もしかして…コンパに来たのか?遅れてくるのってルミだったのか?」
戸惑いながらも声が出た。
「成二と同じ大学だって聞いてたから、まさかとは思ったんだけど……」
二人は不思議そうに見つめ合った。でも僕は次第に事の重大さに気が付きだしていた。そう思ったら...
もう一度…
「もしかして…コンパに来たのか?遅れてくるのってルミだったのか?」
戸惑いながらも声が出た。
「成二と同じ大学だって聞いてたから、まさかとは思ったんだけど……」
二人は不思議そうに見つめ合った。でも僕は次第に事の重大さに気が付きだしていた。そう思ったら...
僕たちはスクランブルに到着した。大学からはバスで5~6分、意外と繁華街と大学は近い。
たくさんの人が楽しそうに歩いている。僕たちもこれから楽しいコンパだと思うとウキウキしてきた。
木下の携帯が鳴り何やら話している。今日来る女の子からの連絡だろうか?
「先に居酒屋に入っててくれって」
スクラ...
僕は神田と別れ、昼食をとるために大学に付属されている食堂へと向かった。
食堂は去年一新されてかなり小奇麗になった。ちょっとしたカフェのように。
食堂には今日でテストが終わった学生たちがたくさんおり、楽しい会話が飛び交っている。僕は注文してすぐに出てくるカレーを頼んで、空いている窓際の席に座った。...
今日は前期試験最終日、夢では夏休みだったな。
大学に到着すると大勢の学生が試験に備えていた。講堂は、テストのため人がごった返している。僕はテストなど全くやる気が無かったために気分は上の空だった。皆、真剣で僕1人がこの世界の人間では無いように思えてくる。
テストが始まってもルミの顔が頭の中でち...
「ルミ?ルミも俺と同じ…過去へ来たのか?」
ルミの横顔を見る、先ほどまで楽しそうな顔でいたルミの顔は悲しそうな顔になっていた… その瞬間だった。
僕の画面は真っ黒になる。僕は目が覚めた…自分の部屋の天井が見える。カーテンの隙間から太陽光が漏れている...