Nicotto Town



自作小説倶楽部4月投稿2

『世界はウソで回っている』後編
4日目の夕方
家に帰る途中の公衆電話の前でミユキと出くわした。
「携帯つながりにくくて不便だろ」
「全然、連絡取る友達もいないの」
「ずっとここに住むつもり?」
「子供を育てられればどこでもいいわ。ここは食費はかからないみたいね」
ミユキが見せたビニール袋は村人からも...

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自作小説倶楽部4月投稿

『世界はウソで回っている』前編
最初の日の夜
神隠しに遭った兄貴が20年ぶりに帰って来た。
「まだお前がいるとは思わなかった。空き家で野宿よりずっとましか」
「一度外で就職したけど、戻って来たんだ」
僕の言葉を聞く素振りも無く兄貴は台所にあった焼酎をぐひぐひ飲み干し、梅酒にまで手を出すと着替えもせず...

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3月期未投稿小説

3/31のこと ニコットの小説サークルの締切 ネタは考えたものの 書いているうちに長くなり、しかも最初ハートフルな話のような気がしたのにいつの間にかダークなイメージが。。
あーもう少し早く書き始めるんだった。いっそ半分切って オチを取ってつけるか。。と悩んでいるうちに呑んだ酒が効いて寝てしまい気がつ...

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自作小説倶楽部 2月期小題

食べる女

彼女の名前は、そう、ノリコって言いました。カオリのこと?いいえ。ノリコのことから話さなきゃあ。すべてノリコのせいなんです。漢字でどう書くか?苗字?知りません。聞いたかな?でも覚えてないです。平凡な名前でしょう。彼女の外見も地味な女でしたよ。でもね。恐ろしく強欲な女でした。
最初に会ったの...

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自作小説倶楽部 1月お題

『永遠の少女』

着替えが終わるとヤエは障子を開け、トヨを椅子に座らせた。
眩しい光が少し肌に痛かったが、暖かな風が心地よくトヨの髪を撫でた。しばらくトヨが風を楽しんでいると、どこからか小さな花びらが一枚、トヨの足元に落ちて来た。
(あの花が咲いたんだわ)
トヨは畳の上を転がってゆく花びら...

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